2017 年度 第 1 回 IBC ユーザー会(大阪)報告
2017 年 8 月上旬に、JR 大阪駅近郊の会議室にて、2017 年度 第 1 回 IBC ユーザー会(大阪)が開催されましたので、その内容についてご報告します。東京地区では 2012 年から開催されておりますが、大阪では初開催となります。
IBC ユーザー会とは、System Answer シリーズをご利用のユーザー様同士による情報交換と親睦を深めることを趣旨とした集まりです。開催テーマは、当社製品やサービスが対象とする監視や運用だけにとらわれず、会員の皆様がご興味のある内容や、外部講師を招いたネットワークシステムに関わる製品活用事例、最新の技術情報、会員様のセンター見学など幅広い内容を取り扱います。会員様にて企画・運営をおこなうため、その時々の旬なテーマを取り上げることで、情報収集や情報共有をおこなえる有益な場を作り上げていきたいと考えています。
2017 年は年 4 回の開催を予定しており、第 1 回となる今回は 6 社 8 名の会員様にご出席いただきました。今年度の全体テーマは「皆で解決するシステム運用監視の課題」、全体ゴールは「運用改善となるヒントを 1 つ以上得る」ということに決定しました。
【システム運用上の課題】
第 1 位 : 属人化
第 1 位 : 可視化
第 3 位 : コスト削減
第 4 位 : 自動化
第 5 位 : 業務統制
第 6 位 : キャパシティ
第 6 位 : セキュリティ
第 6 位 : 品質管理
第 6 位 : 構成管理
事前アンケートにて、システム運用上の課題として認識している内容についてお伺いしたところ、「属人化」、「可視化」、「コスト削減」、「自動化」といったキーワードが多くの票を集めました。以前から各社にて取り組まれているテーマではありますが、課題解決にはまだ至らず、今も継続して対応されているようです。
【最近注目している技術や運用手法】
- NFV(Network Functions Virtualization 、ネットワーク機能仮想化)の導入
- LPWA(Low Power 、Wide Area)
- アプリケーションの見える化
- クラウド環境を利用した監視方法
- 自動化ツールとの連携手法
- アノマリー検知への対応
- SD-WAN(Software Defined WAN)
- ハイパーコンバージドインフラ
- ラズパイと IoT
- OpenFlow / NetFlow
- コンフィグ自動管理や、複数機器への一斉適用
- パケットキャプチャを生かした詳細分析や可視化
- SDN(Software Defined Network)によるネットワーク可視化対応
- 資産管理の自動化処理
- ネットワーク、通信経路の自動可視化
- 外部の BI ツールや外部情報との連携
同じく事前アンケートにて、最近注目している技術や運用手法についてもお尋ねしました。先程の課題に挙がっている「可視化」や「自動化」に対する具体的な対処方法に注目されていることが伺えます。また、「仮想化」や「クラウド」など近年話題となっている技術手法についても、キャッチアップし続けていることが分かります。
今回は大阪地区では初のユーザー会開催となりますが、非常にありがたいことに、当社の性能監視ツール System Answer シリーズの活用にとても熱心な方々にお集まりいただいたという印象を受けました。System Answer シリーズを導入した際の決め手や、現在の利用状況、導入後に感じたギャップなどについて、忌憚のないご発言と活発な意見交換がおこなわれました。当社としては、お客様の生の声をお聞きすることで、今後の製品サポートや製品機能に関する大きな気付きを得ることができました。会員様からは、他社での System Answer シリーズの活用状況を知りたい、自社の監視設定内容が妥当かどうかを知りたいとのご要望が多く挙がったため、次回のユーザー会では System Answer シリーズの活用方法や利用内容を会員各社から発表いただくことになりました。
上記以外にも、「重要インフラの安定稼働に向けて」と題した会員様からの事例講演や、会員各社の業務内容紹介、今年ハマっている最近のトレンドについての発表など盛りだくさんの内容で、3 時間近くにおよぶ会合はお開きとなりました。
本ユーザー会にご興味がございましたら、担当営業までご連絡ください。多くの会員様のご参加をお待ちしています。
【ご出席いただいた会員様(順不同、敬称略)】
- 応用電機株式会社
- 京セラ株式会社
- トラスコ中山株式会社
- 三菱日立パワーシステムズ株式会社
- 株式会社イルグルム
他 1 社