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第74回:「ローカル 5G」の導入を成功させる要、ネットワークの安定稼働

テレビ CM など日常生活のなかで「5G」という言葉を耳にするようになって久しいですが、「ローカル5G」という技術をご存知ですか? 既に、このローカル 5G を導入 / 検討している企業は多く、今後、ますます増えていくと思われます。そこで今、ローカル 5G の特徴を押さえ、改めて “ 企業のネットワークの安定稼働 ” について考えてみたいと思います。

 

そもそも「5G」とは

「5G」とは、5th Generation の略であり、「第 5 世代の移動通信システム」を意味します。5G の特徴として、 ①「超高速通信」、②「超低遅延通信」、③「多数同時接続」を実現できる、という 3 つがあります。日本では、5G の帯域は大手 4 キャリアのみに割り当てられ、2020 年3 月からサービスの提供が始まっています。

 

 

ローカル 5G とは

「ローカル 5G」とは、「自営の局所的な(= ローカルな)5G」になります。先に挙げた通信事業者以外の様々な企業や自治体が、自分たちのネットワーク内に 5G の通信環境を構築することで、限定的なエリア、例えば工場の敷地内や建設現場、監視・管理が必要な大規模農場や河川などで 5G 通信を利用できるようになります。そのため、多様な産業分野の個別のニーズや地域ごとのニーズに応じて、柔軟に構築・利用することができます。リモートワーク環境の整備にも一役買うことでしょう。

※ ただし、ローカル 5G を運用するには、無線局の免許取得が必要になります。

 

 

また、ローカル 5G の大きなメリットとして、キャリアに依存せずに利用できることが挙げられます。5G とは異なり、キャリアに依存せず独立しているため、キャリア側のトラブルに影響されることがありません。例えば、3.11 の東日本大震災など災害発生時にネットワークが混雑し、キャリアの回線が不安定になる状況を目の当たりにされた方も多かったのではないでしょうか。
ローカル 5G は、独立したネットワークであるため、キャリア側のトラブル、キャリア回線の混雑に影響を受けることなく、安定稼働することができます。

 

Wi-Fi とは何が違うのか

少し話を戻しまして、“ 企業や工場の敷地内など、限られたエリアで使用するネットワーク ” というと「Wi-Fi」が思い浮かぶ方も多いと思います。ですが Wi-Fi は、長距離通信には不向きです。対して、ローカル 5G は、より広い範囲で安定したネットワークを構築できるため、大規模な工場や多くの拠点などを含む、社内システム / ネットワーク / 通信基盤を一つに集約することができます。また、認証方式の違いから Wi-Fi に比べてセキュリティ強度を高く保つことができます。

5G や Wi-Fi と比べてみてもメリットの大きい「ローカル 5G」ですが、導入までの最大の課題が「高額な導入コスト」です。導入コストが下がるにつれて、爆発的な普及が見込まれます。

【参考】
経済産業省「製造基盤白書(ものづくり白書)2020 年版 HTML 版第 1 部第 1 章第 3 節 製造業の企業変革力を強化するデジタルトランスフォーメーショ(DX の推進 3.製造現場における5G 等の無線技術の活用」
総務省「ローカル 5G の概要について」 2019 年 9 月 11 日 総務省総合通信基盤局電波部

 

ローカル 5G の導入を検討する前に考えるべき「ネットワークの安定稼働」

世の中の IoT 化、DX が推進されるなか、物と物、システムと物をつなぐネットワークの重要性はますます高まります。ネットワークが安定稼働していることは、「あたりまえ」なのです。

まず始めに検討していただきたいのが、「情報管理 / 性能監視」です。
ネットワークやシステム、サーバー機器の稼働状況を把握し可視化することで、障害や遅延発生時に問題箇所を迅速に特定することができます。また、長期的に管理 / 監視を続けることで、稼働状況の傾向性を的確に把握することができれば、障害の予兆を発見し、事前に対策を講じることもできます。「ネットワークの安定稼働」こそがローカル 5G 導入成功の要となります。

しかし、「ネットワークの安定稼働」を担保することは簡単ではありません。なぜなら、収集したデータから必要な「情報」を導き出すのは至難の技だからです。人の手でおこなうには、工数とノウハウが必要になるため、困難を極めます。

そこでおすすめしたいのが、システム情報管理ソフトウェア「System Answer G3」です。System Answer G3 であれば、「ネットワークの安定稼働」を担保するための情報を効率よく、かつ高精度に導き出すことできます。抜群の操作性で誰でも直感的に扱えます。

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また、「ネットワークの詳細調査」をおこなうことでも、安定稼働の実現へ近づけます。ネットワークフローを利用した、トラフィック監視・分析・振る舞い検知に特化したアプライアンス製品である「Flowmon」であれば、わかりやすい GUI で瞬時に状況を把握できます。しかも、ユーザーの環境に応じて、独自の分析画面を自由に構成することも可能です。
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ネットワークの情報管理 / 性能監視と詳細調査から、「ネットワークの安定稼働」の実現へ動き出してみてはいかがでしょうか。

by カスタマーサクセス部 マーケティング & コミュニケーショングループ 西原 麻里子

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