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第62回:ユーザー目線の品質管理を実現する新機能「Web シナリオ監視」を搭載しました

本コラムは、System Answer G3 の新機能である「Web シナリオ監視」について、ご紹介させていただきます。

ユーザーが Web サイトを閲覧した際に、「ログインができない」「表示が遅い」といった問題に遭遇すると、不満を抱き Web サイトから離れてしまう、もしくはクレームに繋がる可能性もあります。

特に、Web サイトでビジネスを展開している企業様にとって、顧客離れによる機会損失は未然に防ぎたいものです。

しかし、Web サイト内の数あるページの中から、どこに問題があるか?を探し出すことは容易ではありません。

そこで、活用できるのが Web シナリオ監視です。

Web シナリオ監視とは、Web サイトで画面遷移がおこなわれる際に、応答時間がどのくらいか?を監視する機能です。
この監視を人力で 24 時間 365 日監視をおこなうことはほぼ不可能と言えますし、監視のために人員確保や監視を外部に委託するにはコストがかかります。

この問題を解決するために、IBC は System Answer G3 に Web シナリオ監視の機能を新たに追加しました。

従来のレスポンス監視では個別ページしか監視できませんが、Web シナリオ監視では、複数ページにわたる推移や各ページ推移のレスポンス監視ができ、ユーザー目線の品質管理をおこなえます。

System Answer G3 では、以下の方法で Web シナリオ監視を実現します。

  • Google Chrome または Mozilla Firefox より、拡張機能『Katalon Recoder』を使用し、Web シナリオ監視用のスクリプトを作成します。

 

  • 作成したスクリプトを元に、System Answer G3 で Web シナリオ監視の設定をおこないます。

 

上記設定をおこなうと、監視した結果をグラフ描画します。
監視結果をグラフ描画することで、どこのポイントで応答が遅いかが一目瞭然となります。

 

 

なお、今回、Web シナリオ監視に設定した内容は、System Answer G3 デモサイトのトップページの表示から、ログイン ID・パスワードを入力してログインするまでです。

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また、グラフデータは、3 年間分を非圧縮で保持しますので、長期的な傾向の把握やベースライン機能を使用しての予兆検知、トレンドライン機能を使用しての傾向分析をおこなうことが可能です。

さらに、各ポイントでしきい値を設定することができるため、何かしらの影響で応答時間が遅くなった際も、アラートなどで迅速に把握することが可能です。

System Answer G3 は、ネットワーク、サーバーの管理・運用業務をおこなっている方が対象の製品でしたが、Web シナリオ監視の機能を搭載したことで、Web サイトの管理者や開発担当者にもご活用いただける製品になったと言えます。

Web サイト内のページ遷移で、遅い部分はどこか?
ログインは遅くないか?
Web サイト内で検索をおこなった時に遅くなっていないか?など

問題となる箇所は多々ありますので、本番アップ前のステージング環境で Web シナリオ監視をおこない、問題の把握および事前対応により障害を未然に防いでいきましょう。

サイトの品質をより高めるために、CPU 、メモリー、DISK のリソース監視を実施して性能情報を把握し、各プロトコルのレスポンス監視にて品質を把握することに加え、新機能である Web シナリオ監視を追加することをお勧めします。

System Answer G3 評価版をご用意していますので、ご興味ある方はご相談ください。

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by プロダクト&サービス統括部 コンサルティングサービス部 課長代理 矢野 孝宏

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