2019 年 4 月、中目黒・代官山キャンパスが新たに開校して 2 キャンパス制になり、管理すべき機器台数が増加したため、NTT東日本から「システム全体を一元的に監視・管理できるツールを導入してはどうか」と提案を受けた。System Answer G3 が候補に挙がったが、当時はシステムトラブルもなく監視ツールの必要性を感じられなかったため、導入は見送りとなった。
しかし 2020 年 5 月、新型コロナウイルス対策のためにリモート授業を開始したことで、システムの状況が一変した。 YouTube に講義動画をアップロードしたり、Zoom で授業をおこなうようになったため、通信量が一気に上昇した。また、同年 6 月からは学生への対面レッスンを再開したことで「登校して 1 時間目にレッスンを受け、2 時間目の Zoom 授業は学内の空き教室から参加する」というような状況が発生するようになった。学生が 1 つの教室に密集することを禁止していたため、これまであまり使用されていなかった教室や廊下、休憩室などの無線 LAN アクセスポイントが使用されるようになり、Wi-Fi が繋がりにくい箇所の改善依頼が頻繁に寄せられるようになった。
通信量の増加に伴い学内ネットワークが断続的に不安定になるという問題も発生していたが、解決しようにも原因として思い当たる箇所が多く絞りきれなかった。この通信不安定の原因となっている箇所を突き止めるため、再度 System Answer G3 を検討することにした。