CASE STUDY

導入事例・導入実績

障害切り分けと設備投資のための明確なエビデンス
~ 大規模社内インフラシステムの予兆検知、障害調査、安定稼働を実現 ~

System Answer G3
情報通信業

TIS株式会社

TIS株式会社

TIS株式会社は、ビジネスを支える基幹システムから、高い競争力を生むアプリケーション、さらにはシステムの基盤となるプラットフォームまで、幅広い業界・分野で IT サービスを提供する総合 IT サービス企業である。長年にわたって培ってきた経験と技術により、常にお客様の経営課題を把握し、潜在的なニーズを先取りしたサービスをお届けすることで、お客様のデジタルビジネス変革に貢献する。

TIS株式会社

創業
1971 年 4 月 28 日
資本金
100 億円
従業員数
連結 21,817 名、単体 5,838 名
(2021 年 3 月 31 日現在)
所在地
東京都新宿区西新宿 8 丁目 17 番 1 号
事業内容
コンサルティングサービス、システムインテグレーションサービス、アウトソーシングサービス、IT 基盤構築サービス、先端技術の研究と提供
導入内容
開始
2008 年 7 月 BT monitor
2009 年 3 月 System Answer
2018 年 3 月 System Answer G3、API オプション 
用途
自社インフラ監視
規模・対象
50,000 項目 社内共用ネットワーク、グループ共用ネットワーク

■監視設定自動化機能と自動追従機能で、運用工数を大幅に削減

一般的な監視製品では、監視の運用開始後も、インターフェイスの追加や、ディスクの増設、VLAN の追加など、システム構成の変更が発生するたびに、監視設定もそれにあわせて随時更新していく必要があります。また、監視設定の更新を人手でおこなう際にも、知識や手間の問題により、正確かつ確実に監視を継続できない危険性があります。
System Answer G3 では、システム構成変更に自動追従できるため、監視対象の追加登録や監視設定の修正を自動でおこない、監視情報の収集漏れを回避することが可能です。

 

監視対象については細かく指定することができ、たとえば
・物理ポートのみを監視対象とし、VLAN などの仮想ポートを監視設定から外す
・リンクダウンしているポートも監視対象とする
・インターフェイス名から監視対象を指定する
など多彩な設定が可能です。

 

※画像はデモサイトの設定画面です。

導入背景

社内インフラ監視ツールとして、アイビーシーのネットワーク性能監視ツール「System Answer」を2009 年より使用していたが、保守満了を迎えるにあたり性能監視ツールを更改しなければならなかった。また、新システムの構築や拠点増加が見込まれるため、これまでよりも広範囲にわたってネットワークシステムの監視をおこなう必要があった。

採用理由

これまで System Answer シリーズ(旧機種「BT monitor」と「System Answer」)の豊富な運用実績があったが、よりよいツールで日々のシステム運用をおこなうため、今回の更改では System Answer シリーズ一択ではなく、他社製品への乗り換えも視野に入れていた。監視ツールに求めるポイントは、①性能監視ツールへの作り込みが不要 ②属人化を避けることができる ③費用対効果が高い の 3 点。

OSS はコストは安いが作り込みが必要となるため多くの工数が掛かり、①を満たさなかった。

「System Answer G3」は、直観的な操作性と豊富なテンプレートにより誰もが安心して使うことができ、ネットワーク障害の切り分けに有効で、TIS のシステム運用のニーズにマッチしていた。

その他にも他社の統合監視製品などを含め総合的な費用対効果を検討し、最終的にコストを抑えながら求める運用監視ができる System Answer G3 の採用を決定した。また決定にあたっては、G3 が国産製品であるためサポートが手厚く、問い合わせにすぐ対応してくれるという点も後押しとなった。

効果・感想

最も効果を実感しているのは、性能情報の自動収集機能である。有効な IP を自動で収集してくれるため、追加登録作業をすることなく監視を始めることができ、ありがたい。他にもトレンドライン分析によりキャパシティプランニングが容易におこなえたり、ブックマーク機能により監視ノードを一覧表示することでポートごとの因果関係を的確に把握できたり、ベースライン監視により死活監視ではわからないレスポンスが頭打ちで停滞している事象を発見できたりと、G3 の新しい機能を利用した性能監視の効果がいくつも見られた。特に以下の用途では、G3 ならではの機能が大変役立っている。

障害切り分け / 原因特定
現場からのネットワークが遅いという問い合わせに対して、1 分間隔の詳細な性能データをもとに調査することで、複雑なネットワーク / サーバー機器のどこが問題であるか簡単に切り分けができ、大規模ネットワークにおいても障害原因特定と障害回復を短時間におこなえるようになった。

設備投資のエビデンス(コスト管理、キャパシティ管理)
拠点数が多く WAN のランニングコストの最適化が重要な課題となっていたが、G3 によるネットワーク利用状況の可視化と将来予測により、キャパシティ不足による障害を未然に防ぎながらも適切な設備投資計画ができるようになった。

今後のプラン

技術革新や働き方改革により、企業における通信環境は目まぐるしく変化している。このような状況下で、性能監視に対する重要度はますます高まっている。今後、システムごとに異なる監視基準を統一し、監視範囲を拡張していくことで、さらなるサービスの安定化に G3 を役立てていきたい。

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