CASE STUDY

導入事例・導入実績

《NUROアクセス》のサービス品質を支える
~ Calc 機能(複数のグラフを合算し、1 つのグラフに集計する機能)を活用してサーバー毎の処理能力を可視化し、サービスの正常性を把握~

System Answer G3
情報通信業

ソニービズネットワークス株式会社

ソニービズネットワークス株式会社

ソニービズネットワークス株式会社様は、 「ネットワークサービス」、「クラウドサービス」、「セキュリティサービス」、「AI サービス」など、ビジネスに必要なインフラからアプリケーションまでをワンストップで提供されています。主力サービスである法人向けインターネット接続サービス《NUROアクセス》は、ソニーグループの大規模ネットワーク設備を活用し、高品質・ハイスペックと驚きのローコストをかつてないレベルで両立しており、業界の常識を打ち破る圧倒的商品力を背景に、多くのユーザーに導入されています。

ソニービズネットワークス株式会社

設立
2012 年 7 月 20 日
資本金
6 億円(資本準備金含む)
従業員数
305 名(2024 年 4 月 1 日時点)
所在地
東京都渋谷区道玄坂 1-12-1 渋谷マークシティ ウエスト 23F
導入内容
開始
2003 年 4 月 BT monitor
2010 年 3 月 System Answer
2013 年 9 月 System Answer G2
2020 年 6 月 System Answer G3

導入背景

当社は、アイビーシーの運用管理製品の 20 年来のユーザーである。以前は OSS(無償ツール)をベースとした製品を使用していたが、「専門性があり個人にしかメンテナンスができない」「OSS を使用しているためサポート面が不安」などの課題により、アイビーシーの製品へリプレイスを行った。その後は国産メーカーの強みを発揮し、我々の要望を取り入れた製品開発を実施していただいた。例えば、報告書作成のための「Reporter 機能」、外部(自社ポータル)との連携のための「API 機能」、複数の値の合計や平均を計算して 1 つのグラフにまとめ、多様なグラフ表現を可能とする「Calc 機能」などがある。スピーディーな検討・実装を実現していただき、運用の効率を大幅に改善できた。

System Answer シリーズの GUI の使いやすさやサポート面の信頼性に満足しており、現行の《NUROアクセス》の性能監視ツールとしての利用に加えて、NURO 共通基盤の方でも採用を決めた。

効果・感想

System Answer G3(以下 G3)と並行して MRTG(OSS のトラフィック可視化ツール)も使用しているが、監視間隔の点において MRTG は 5 分であるのに対して G3 は 1 分であり粒度が細かいため、そのデータを用いた分析の精度が高く信頼している。また、新しい機器の登録等のメンテナンスも自動で出来るため大変助かっている。

装置やサービスによって「CPU 使用率」「収容可能セッション数」等の取得する値が異なるため、他の監視ツールではアラート通知のしきい値を装置毎に変えて設定する必要がある。G3 ではあらかじめテンプレートを作成しておけばそれに沿って一括で設定作業を完了させることができ、各担当者の運用方法にあわせてカスタマイズできるところが気に入っている。

法人向けサービス部隊では、追加要望にて実装された Calc 機能を使用して、それぞれのユーザーが契約帯域を守れているかを素早く確認できるように、顧客別のトラフィック総量を割り出せるようにしている。1 つのポートを VLAN の仮想のインタフェースで分離させ、G3 上で個別のお客様名を設定して管理している。使用量が契約帯域を超過しかけているユーザーがいれば、そのユーザー営業担当と連携を取り、ワンランク上の回線への切り替え提案を能動的に進めることができている。また、常にチェックが必要なユーザーについては、SE・営業部隊がいつでも状況を確認できる専用のアカウントを作り、そのユーザーの情報をまとめたフォルダの閲覧権限を付与する形でお客様満足度向上に活用している。

今後のプラン

G3 はこれまで使用したことのある他社の監視ツールに比べるとデータが過去に遡りやすく、GUI も直感的にわかりやすいため、一度画面に慣れてしまえば使いやすい。しかし実際の運用現場ではただデータを見るだけではなく、ノウハウの必要な分析やしきい値設定などの作業が発生する。今後はそのノウハウを新人メンバーにも迅速に共有することを課題としている。G3 の画面上でトラブル原因の候補提示から原因の絞り込みまでをサポートしてくれる新機能「トラブルシューティングアシスタント」を活用していきたい。

活用ポイント

■Calc機能(複数のグラフを合算し、1 つのグラフに集計する機能)の活用

NURO の回線を利用するユーザーの接続先は複数のサーバーに自動で割り振られているが、ユーザーが一斉に大きなデータをダウンロードするオンラインゲームのアップデートや注目度の高い動画配信があるタイミングでは回線がひっ迫しやすい。このような時にきちんとロードバランス出来ているかを把握するため、NURO 共通基盤の管理部隊では G3 のCalc 機能を活用している。

上記の例は、6 台のサーバーに割り当てられた全てのユーザーのセッションをうまくロードバランスしながらカバー出来ているかを確認するためのグラフである。もし一部が停止した場合は残りのサーバーでカバーすることになるが、その場合も積み上げグラフのトータルの高さが変わらなければ、ユーザーはサーバー停止の影響無くサービスを利用出来ていることがわかる。

大まかな傾向をグラフの形から捉えることが出来るため、キャパシティプランニングにも活用できている。ひとつひとつのサーバーの値を色分けすることで、一目で「青の装置の負荷が上がっている」「緑や黄色にユーザーを移そう」という判断も即時にできる。

この他にも「ユーザー個別のトラフィック量」や「契約帯域に対する現在の使用率」など、様々な要素のデータに対して Calc 機能を活用している。外部のグラフツールを使用しなくても G3 内で希望通りのグラフを作成出来るため重宝している。

 

 

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