・死活監視は実施も性能監視は未実施
・データセンターへの移設に伴う遠隔監視の必要性
・障害や問題発生後の事後対応
CASE STUDY
導入事例・導入実績
即時検知、即時対応によるタイムリーな性能監視を実現
〜システム部主導による能動的な監視を遠隔地からリモートで実施〜
ファイテン株式会社
ファイテン株式会社は、昭和58 年10 月に設立以来、スポーツ関連商品・健康食品・健康グッズなどの製造・販売を手掛けてきた。
「すべては健康を支えるために」を企業理念に、独自の水溶化メタル技術を用いたさまざまな製品の開発により人々の快適な毎日をサポートしている。
各界のトップアスリートはもちろんのこと、一般の方々に対しても、運動時や日常生活を快適に送るために、コンディションを整える機能性商品としてサポーターやアパレル、サプリメントなどをお届けしている。
営業所は、札幌、仙台、東京、名古屋、京都、福山、福岡と国内7 か所にあり、全国展開を行っている。商品の販売を実際におこなうファイテンショップを国内で126、海外も123、運営している。それ以外にも、百貨店や大型スーパー、スポーツ店が運営するファイテンコーナーや、レンタルセンターによる商品の貸出など、幅広い形態によるきめ細やかな流通網を構築している。
その他の関連事業として、化粧品や美顔器の販売だけでなくビューティアドバイザーによる美肌へのアドバイスをおこなう美容事業、健康と美をトータルサポートするリラクゼーションサロンを運営するIP 事業(Inner Power)、病院や老人ホーム、住宅などの設計やデザインなどエイジングケアをサポートする空間を提案するルーム事業、ファイテンの技術を駆使したリラクゼーションマシンの開発、髪にやさしいダメージレスなヘアケア製品の開発、販売をおこなう理美容ブランドの展開なども行っている。
- 設立
- 昭和58年10月4日
- 資本金
- 3,000万円
- 従業員
- 558名(2013年12月現在)
- 所在地
- 〒604-8152
京都府京都市中京区
烏丸通錦小路角手洗水町678番地
導入背景
採用理由
・日本語表記
・安価な導入コスト
・簡単でわかりやすい設定・操作
・手厚いサポート
効果・感想
・早期の障害検知と問題の切り分け
・システム部主導による性能監視の実現
・性能問題対処の属人化排除
今後のプラン
・仮想化システム統合時の参考資料
・レポーティングサービスの活用による客観的な評価・助言
多様な事業、多くの商品、全国の拠点を支えるシステム部
正社員、契約社員、パート、派遣社員を含めて、ファイテンでは500 人以上の従業員が勤務している。全従業員が業務で使用する、製造、物流、在庫、販売、購買、人事、給与、会計などの基幹システムを維持管理しているのがシステム部である。この基幹システムはサーバーが約50 台、ルーターやスイッチが約15 台という規模であり、これらをわずか3 名という少数精鋭で運用している。
以前は事務所内にサーバールームがあり、Ping による死活監視だけを行っていた。監視作業はソフトウェアサポートとともに外部業者に委託をしており、業者から連絡があれば調査をおこなうという受け身の状態だった。それでもサーバールームがすぐ近くにあったため、必要であれば即対応することができた。
そんな折、契機が訪れる。
2012 年12 月末に社内のサーバールームにある基幹システムを外部のデータセンターへ移設することになった。
きっかけは2011年3月に発生した東日本大震災。自然災害の脅威を目の当たりにして、事務所内のサーバールームではBCP(事業継続計画:Business Continuity Plan)の観点から有事の際に耐えられないと判断した。基幹システムが稼働しないという事態に陥れば、会社のビジネス全体に甚大な被害をもたらし、従業員はもとよりお客様に多大な迷惑を掛けることになる。
データセンターへの移設に伴い、システム監視体制を見直すことになった。これまでと違い手元にシステムがなくなるため、遠隔地からリモートで監視できる仕組みが求められる。また死活監視だけでなく、性能監視までおこなうことにより、問題事象のタイムリーな検知と迅速な対応を実現したいと考えていた。
OSSであるHinemos の提案を受けていたが、サポート費用が高額で要件に合致しなかった。
System Answer 導入の経緯
そんな時、ネットワーク機器の購入で以前から付き合いがあったアイ・エフ・ティ社より、アイビーシーのシステム性能監視アプライアンス製品である「System Answer」を勧められた。テスト使用として2 週間にわたり、一部のサーバーとルーターの監視をSystem Answer で行った。その結果、Oracle サーバーの高CPU 負荷や、サーバーディスク容量の不足といったこれまで認識できていなかった事象を把握することができた。
テスト使用の結果を踏まえて、以下の点を評価してSystem Answer の導入を決定した。
- 国産製品のため、画面表示およびドキュメント類が日本語表記
- 安価な導入コスト
- 簡単で分かりやすい設定・操作
- アイビーシー技術者による手厚いサポート
2013年5月にSystem Answerを導入して以来、毎日活用している。現在は70ノード、1ノードあたり4~5項目を監視対象としている。System Answerで監視項目に対してしきい値を設定しており、アラートを検知するとメール通知およびパトライトが点灯する体制を構築している。
早期に障害が発生したことを確認できることだけでなく、原因の特定ができることに満足している。現在は特にアラートの頻度は少なく、 大きなトラブルも発生していない。操作・設定が非常に簡単で、監視対象機器の設定や登録作業も問題なく行えている。画面が全て日本語であるのは非常にありがたい。
System Answerを用いたネットワーク監視事例
パソコンがネットワークに繋がらないといった問題も、System Answer を導入する前はユーザーから連絡があって初めて認識をして対応するという状態だった。しかし、System Answer を導入後はユーザーから連絡が来る前に検知できるようになった。どのフロアの、どのインテリジェントスイッチに問題があるかを、現場に赴かなくても自席から簡単かつ迅速に確認ができる。
また、各拠点のB フレッツが1 日につき2 ~ 3 回遮断するという現象が発生しているが、事象を即時把握できるため、システム部主導による早期解決および復旧が実現できる。
その他、人災によりスイッチの電源断やポートダウンした箇所を早急に把握できる、特定ラックに格納されているサーバーに異常が見受けられた際に問題のスイッチを特定できる、1 分単位で情報が収集できるため社外からでも対処の指示を的確に出せる、ディスクの増減率を始めとした各種稼働ログが保存できるため増強計画や投資計画に活かせるといった効果を実感している。
System Answer があることで、これらの対応がシステム部3 名の誰でもが行えるようになったことは大きい。
更なるSystem Answerの活用
今後のシステム部の取り組みとして、本社と各営業所のスイッチをインテリジェントスイッチへリプレイス、仮想化システム(VMware)の統合を進めるなどの作業を計画している。スイッチのリプレイスにより全般的な性能監視をさらに推進する、仮想化システムの統合に際してサイジング計画策定の参考資料を作成する、このような場面でSystem Answer はこれまで以上に活用することができる。
また、運用開始から取得している稼働データを活用して、アイビーシー技術者によるレポーティングサービスの依頼も検討したい。性能監視のプロの立場から、第三者目線で客観的な評価・助言をもらえることは非常に有効である。
今となってはSystem Answer は必要不可欠なツールとなった。それまでは携帯電話にかかってくる障害発生の連絡に怯えていたが、System Answerを採用してからはリモートで状況を確認して出社前に対応すべき内容が整理できるため事前に心の準備ができる。
ファイテンではこれからもSystem Answerを活用して、ビジネスの安定稼働を支えて、更なる発展を続けていく。