元々はフリーツールを使い、死活監視をおこなっていた。SNMP を用いて各種情報を取得することもできる状況ではあったが、他業務に忙殺されて着手することができず、一部の情報しか取得できていなかった。また、フリーツールは誰もが容易に扱うことが難しかったため、特定の担当者しか使用できないという状態に陥っていた。このような属人化を解消し、工場内の LAN だけではなく、遠隔地の拠点ネットワークやサーバー、仮想環境の一元的な可視化を実現するために、監視ツールの見直しをおこなうことになった。
CASE STUDY
導入事例・導入実績
インフラ全体の一元監視と属人化解消を実現 ~ 詳細データから障害原因を的確に究明 ~
株式会社大阪チタニウムテクノロジーズ
当社の前身である「大阪チタニウム製造株式会社」は、1952 年に日本で初めてスポンジチタン製造の工業化に成功し、スポンジチタン界のパイオニアとして歩み始めた。1960 年からはポリシリコンの製造をスタート。以来、チタンとポリシリコンという、現代文明を支える素材メーカーとして、航空宇宙産業やエレクトロニクス産業を中心に、高純度・高品質の素材を供給している。
さらに新しい素材として、チタン・ポリシリコンをベースとした高機能材料の生産・開発にも注力している。より豊かに、より速く、より安全に ── そのような社会の実現に向けて、当社はチタン・ポリシリコンが秘める素材の力を引き出すトップメーカーとして、その限りない可能性に挑み続ける。
- 設立
- 1952 年 11 月 26 日
- 資本金
- 8,739,620,000 円
- 従業員
- 766 名(2017 年 3 月現在)
- 所在地
- 兵庫県尼崎市東浜町1番地
- 事業内容
- チタン事業(スポンジチタン・チタンインゴット等の製造・販売) 、ポリシリコン事業(ポリシリコンの製造・販売) 、高機能材料事業(高純度チタン・粉末チタン等の製造・販売)
- 開始
- 2014年12月
- 用途
- 自社インフラ監視
- 規模・対象
- 200 台 ネットワーク、サーバー、仮想環境
・インフラ全体を可視化できたため、障害発生時、障害箇所の特定や障害原因の究明が容易。
・WAN、LAN を網羅的に把握、可視化し万一のネットワーク障害発生時にも迅速に対応可能。
導入背景
採用理由
3 つの監視製品を機能および価格の観点から比較検討した結果、代理店から紹介を受けていたSystem Answer G2 の採用を決定した。導入の決め手となったのは以下 7 点であった。
①画面 UI の見やすさ
②監視登録の容易性
③ツールの統一化(仮想環境、サーバー)
④日本語対応
⑤エージェントレス
⑥インターフェイスの監視に対応
⑦1 分間隔の詳細なデータ取得
効果・感想
障害発生時に、これまでの 5 分間隔のデータでは障害原因を見抜くことができなかったが、System Answer G2 では 1 分間隔の詳細なデータを取得しているため、断続的な障害の原因を突き止めることができるようになった。CPU 、トラフィックなど異なる項目をグラフで相関的に分析ができるようになったため、障害原因を容易に究明できるようになった。
また、監視項目のテンプレートが豊富に用意されているため、ネットワーク機器以外にも、UPS 、サーバー、アプライアンスなども監視することができ、インフラ全体を一元的に可視化できるようになった。
さらに、監視対象機器を任意のグループに分類して、誰もが簡単にブラウザで確認ができるようになったことにより、監視や分析作業の属人化を解消することができた。
今後のプラン
導入から 3 年が経過し、長期にわたるデータが蓄積されているため、各機器の稼働傾向を把握して適切なしきい値を設定することにより、インフラの安定稼働を実現していきたい。
今後は、L2 スイッチや L3 スイッチ、サーバーなど取得する監視項目を標準化することにより、高品質かつ画一的な監視を目指していく。
System Answer G2 は監視ツールではあるが、インフラ全体を一元的に可視化することができるため、単純な機器管理にとどまらず、今後、性能管理にも活用していきたいと考えている。