沼尻産業では、少人数で情報システムの運用管理をしていたが、ビジネスの急速な拡大に伴い、情報システムを支える技術者の業務も多岐にわたることとなり、部員の負荷増大とともに企業経営にも影響を及ぼすリスクが課題となっていた。
事業が拡大するにつれ、BCP(事業継続計画)の一環として、テレワークなどのリモートアクセスや災害時の対策が必要となったが、当時、ファイルサーバーやグループウェアサーバーなどの主要なサーバーはすべてつくば本社に集められていたため、もしも災害によってつくば市が被害を受ければ、東京支社や全国の営業倉庫の業務にも影響が及んでしまうリスクがあった。大規模災害時には被災地支援や産業活動復旧の要ともなりうる物流サービスを提供する企業として、非常時でもいち早く業務を立て直し、通常通りのパフォーマンスを発揮するためには、オンプレのサーバーをすべてクラウドへ移行する必要が生じてきた。
しかし、少人数の情報システム部ではクラウドへの移行作業や発生する課題、加えて移行後の運用に対応することは不可能であり、経営の意向に情報システムが追い付けない事態となっていたのである。さらに日々配慮しなければならない情報セキュリティや、DX(デジタルトランスフォーメーション)への取り組みなどもあり、悩みを抱えていた。そこでクラウド移行サービスを提供しているアイビーシーに相談したところ、CI(クラウドインテグレーション)、ネットワーク構築からクラウドを含むすべてのインフラの運用監視まで、ひとり(少人数)情シスの抱える悩みをすべて解決できる、次世代 MSP サービス SAMS の提案を受けた。