社内システムのインフラ監視は、オープンソースの監視ツールを導入していた。インフラの性能監視のみならず、トラブルシューティングやキャパシティプランニングに対応できるようカスタマイズしたものの、想定していた以上に設定やその後の運用が煩雑となり、より業務の効率化を図る必要があった。そのような状況のなか、アイビーシー社は System Answer(現行機:System Answer G2)を用いた分析サービスを提供していたため、まずは同サービスの提供を受けることになった。
CASE STUDY
導入事例・導入実績
定期的な性能アセスメントサービスで トラブル知らずの運用現場を維持
株式会社NSD
株式会社NSD は、創業から現在まで、約半世紀にわたり国内有数のシステムインテグレーターとして、さまざまな業種・業態のお客様にソフトウエア開発やソフトウエアプロダクト、運用サービスなどのシステムソリューションサービスを提供してきました。
独立系の強みを活かして最適な提案をすることはもちろん、システムの品質管理力やプロジェクトマネジメント力を磨くことで、お客様のビジネス成果の創造を通じて、社会に貢献することをめざしています。
- 設立
- 1969 年 4 月 8 日
- 資本金
- 72 億 5 百万円
- 従業員
- 3,459 名(連結) 3,064 名(単独)(2016 年 9 月 30 日現在)
- 所在地
- 東京都千代田区神田淡路町2-101 ワテラスタワー
- 事業内容
- システム分析・設計の受託、プログラム開発および受託、コンピュータ室運営管理、ソフトウエアプロダクト
- 開始
- 2013 年 4 月/System Answer 200 ノード 採用(リンクステータスオプションつき)、性能アセスメントサービス 採用 ・2015 年 4 月/System Answer G2 200 ノード へ切替、Hypervisor オプション追加、API オプション追加、 5,000 項目追加
- 用途
- 自社インフラ監視
- 規模・対象
- 200 ノード / 15,000 項目 物理 / 仮想サーバー、ルーター、スイッチ
・分析会後は、アイビーシー社が議事録を兼ねたレポートを提示
・仮想デスクトップ環境の稼働状況を定常的に監視
導入背景
採用理由
当初、System Answer のツールそのものの導入ではなく、分析サービスの提供を受けるにとどまったが、サービスの提供を受けた実感として、System Answer の導入に加え、アイビーシー社のサービスを継続的に受けることにより、より工数をかけずに監視を強化できると判断した。また、以下の 3 点は採用する際のポイントとなった。
(1)豊富な監視テンプレート
マルチベンダーに対応しており、当社で導入していた機器であっても、プライベート MIB 情報が取得できること
(2)誰もが簡単に操作できる
監視設定やデータの確認、各種分析機能までクリック操作で容易におこなえること
(3)性能アセスメントサービス
第三者の目線で、蓄積した性能データの分析及び改善点の提案を受けることにより、より多角的な視点から今後の改善事項等を検討できること
効果・感想
現在、当社は、System Answer G2 を性能監視ツールとして運用しつつ「性能アセスメントサービス」の提供を受け、年 4 回、アイビーシー社との分析会を設けている。 「性能アセスメントサービス」は通算 15 回に達し、現在の運用体制を採用してから、大きなトラブルに見舞われていない。これまでに、ファイルサーバーの読み書き遅延の早期発見や、ネットワーク帯域の適正化の実現など、多数の効果を得ている。ネットワーク機器のリプレイスにおいても、System Answer G2 のデータが信頼のおける検討材料となり、社内での検討を容易にしている。
また、「Hypervisor オプション」を活用して、VDI 環境における仮想デスクトップの遅延が発生していないかといった仮想サーバーの性能監視もおこなっている。稼働状況をリアルタイムで簡単に把握できる点を評価している。
今後のプラン
監視対象は年々増加しており、新たに追加を検討している監視項目もある。今後も引き続き System Answer G2 と性能アセスメントサービスの活用により、当社システムの安定稼働を維持していきたいと考えている。
また、これまではシステムを安定稼働させるための性能監視を主としていたが、今後はオーバースペックの有無や、用意した仕組みがユーザーに適正に活用されているかといった状況確認をすることによって、運用コストの削減や投資効率の向上にも活用していきたいと考えている。