元々はNWベンダーによる管理を実施。有事の際に問い合わせを受ける、といった運用をおこなっていた。しかし、中々能動的な連絡や改善提案が取得できないという中で、自社での各リソース状況の把握や障害の検知ができないことへの不安を感じ始めた。同時にインフラ運用に充てる社内リソースの都合から、運用における業務効率化、工数削減が課題となり、アプライアンス版「System Answer G2」を導入。NWベンダーでの管理と合わせ、自社での詳細な性能情報の把握により、安定稼動を実現させている。
CASE STUDY
導入事例・導入実績
障害発生の即時検知による、安定稼動、品質向上を実現
-システム部主導での能動的な監視を全国拠点へリモートで実施-
株式会社ナカノフドー建設
株式会社ナカノフドー建設は1933年の創業(社名 中野組)以来、80年以上の歴史を刻み、建設業での実績と信頼を積み重ねてきた。「社業に関わる全ての安心を創造する」を企業理念に、「誠意、熱意、創意」をもって日々、民間向け建築を主体に、人々の快適な生活をサポートしている。
そのビジネスを700人以上の従業員が使用する基幹システムが支えている。システム性能監視アプライアンス製「System Answer」を利用して性能監視を効果的に実施することで、基幹システム、全国拠点での通信の安定稼働を実現している。
- 設立
- 昭和17年12月19日
- 資本金
- 50億6,167万8,686円
- 従業員
- 729名(平成26年3月現在)
- 所在地
- 東京都千代田区九段北四丁目2番28号
- 事業内容
- 国内建設事業
海外建設事業
不動産事業
- 開始
- 2009年9月 System Answer 2014年9月 System Answer G2へ切替
- 用途
- 自社インフラ監視
- 規模・対象
- 約40ノード NW:約35ノード SV :約 5ノード
・WAN、拠点LANを網羅的に把握、可視化し万一のネットワーク障害発生時にも迅速に対応可能
・「ベースライン機能」では過去の傾向を自動で学習し、項目に対する「いつもと違う動き=障害の予兆」を捕らえ、通知する事が可能
導入背景
採用理由
これまでの運用業務ではユーザーより問い合わせを受け、その時点から対象機器の生き死にのみ確認し、NWベンダーに確認をしていた。そのような運用方法へ限界を感じていた中で、System Answerを知り、ベンダーでの管理とは別に、自社システム部での性能状況の把握や、ボトルネック追究に関する精度向上と工数の削減が可能であることへの期待から、以下の点を評価しSystem Answerの導入を決定した。
①障害の予兆検知によるプロアクティブなシステム運用の実現
②日本産製品・納得の費用対効果
③見やすいGUIと簡単かつ高い操作性
④アイビーシー技術者による手厚いサポート
効果・感想
System Answerで監視項目に対してしきい値を設定しており、アラートを検知するとメールの通知をする体制を構築している。パソコンがネットワークに繋がらないといった問題も、System Answerを導入する前はユーザーから連絡があって初めて認識をして対応するという状態だった。しかし、System Answerを導入してからは障害の即時検知、更には予兆を捉え予防保守といった所まで出来るようになった。
全国拠点間での通信において、各所WANルーターとスイッチを監視することで、本社から簡単かつ迅速に確認ができる。またアラート管理においては、 自社のサービスレベルに合わせて最適な通知を受け取れるよう、対象機器ごとに通知の基準を設定。システム稼動品質の向上へ貢献している。
今後のプラン
今後もシステム部としては、「 変わらない安定稼動が出来る事 」が一番重要であると考える。System Answerシリーズを活用し始めてから6年目であるが、迅速な対応、安定稼動を当たり前とする上で必須となっている。システム運用において簡略化・省略化というのは大きなテーマであり、それゆえ完全アウトソース運用も選択肢にはあがったが、+αで能動的な運用の実現と費用対効果が高いことから、引き続き自社での管理を続けていく。
ナカノフドー建設ではこれからもSystem Answerを活用して、ビジネスの安定稼働を支え、更なる発展を続けていく。