CASE STUDY

導入事例・導入実績

運用支援の最大活用で的確なシステム改善を実現する
~ ボトルネックの早期発見と事前対処を実現し、IT 障害ゼロを目指す ~

System Answer G3
製造業

マックス株式会社

マックス株式会社

マックス株式会社は、釘打ち機、ガンタッカ、ねじ打ち機、ステープルなどのインダストリアル機器とホッチキスなどのオフィス用品および車いすなど福祉用品を製造販売するメーカー。
「世界中の暮らしや仕事をもっと楽に、楽しくする」というコーポレートビジョンのもと、使う人が満足するモノづくりにこだわり、国産初となるホッチキスをはじめとする文具・オフィス機器、釘打ち機や鉄筋結束機をはじめとする建築建設工具を基盤に、浴室暖房・換気乾燥機など住環境機器、車いすなどの介護福祉機器へと事業を拡大している。

マックス株式会社

設立
1942 年 11 月 26 日
資本金
123 億 67 百万円
従業員数
連結 2,508 人
所在地
東京都中央区日本橋箱崎(本社)
群馬県佐波郡玉村町(システム統括部)
導入内容
開始
2021 年 9 月
用途
自社インフラ監視
規模・対象
インターネット環境のネットワーク機器と WAN ルーター約 30 台

■運用支援サービス

性能分析に長年携わってきたアイビーシーの経験豊富なエンジニアが、お客様の System Answer G3 で取得したデータを直接見ながら、現状の分析やお悩みに対するアドバイスをおこないます。

 

<サービス内容>

・監視項目の見直し

・しきい値設定のチューニングアドバイス

・お客様環境に適した運用方法に関するアドバイス

・グラフの見方など 分析の視点を共有 など

導入背景

元は ZABBIX を自社でカスタマイズし、主にサーバーと回線を監視していた。しかし担当者以外のシステム部メンバーはアラートが届いても ZABBIX の画面の見方がわからず、解決できない事象も多かった。

2020 年、コロナ禍においてテレワークや Web 会議が多用されるようになり、インターネット回線のトラフィックが大幅に増量した。マックスでは社内業務用のサーバー(メールサーバー、コミュニケーションツールなど)を全てオンプレミスで一拠点に集めているため、8:00 ~ 10:00 ごろにかけての朝のメールチェックの時間帯には全国のリモートワーク社員からインターネット回線を通じてアクセスが集中し、通信遅延が発生していた。遅延緩和のため、どの太さの回線に切り替えれば良いか、インターネット回線以外の個所にボトルネックはないか といった調査をおこなったが、既存の監視では取得できていない情報が必要だった。そこで以前から取引のあったオーティ・コムネット社へ相談したところ、性能監視と運用コンサルティングの実績が豊富なアイビーシーと性能監視ツール System Answer G3 を紹介された。

採用理由

検討段階で 2 週間の無償評価をおこなった。G3 は GUI が見やすく設定が容易であり、監視ツールをあまり触ったことのないメンバーにも直感的に扱うことができた。朝の回線混雑による負荷の状況もグラフで明確に確認できた。評価期間の最後には、取得したデータをもとに SE による簡易分析報告会があり、主要工場のトラフィックデータからの分析とアドバイスを受けることができた。

そこで、単に製品を導入するだけではなく支援サービスも併せて導入することで、これまでの「どのように対処すればいいのかわからない」という状況から抜け出すとともに、製品を利活用してさまざまな効果を創出することもできると感じ、G3 と運用支援サービスの導入を決定した。

効果・感想

運用支援で専門的かつ的確なアドバイスを受けることができ、具体的な状況の分析から改善提案までもらえることが何よりも心強い。不具合が発生するとまず G3 で調査をおこない、原因特定や解決ができなかったものについては運用支援で SE のアドバイスを受ける という流れができた。

運用支援を受けてみて、こういった分析サービスは一度だけではなく定期的に受け続けることが重要だと感じている。例えば、同じ太さの回線を引いている 2 つの工場で片方だけ通信遅延が頻発している という課題があったが、1 回の運用支援だけでは原因を特定しきれなかったものの、2 回目の運用支援までデータを取りためて傾向を見ていき、原因を絞り込むことができた。通常、アイビーシーの運用支援サービスは年 4 回のセットだが、導入初年は自社の運用方針に合った G3 の活用方法を学ぶ意味も込めて回数を追加し、年 6 回支援を受けることにした。来年以降も運用支援の利用は継続していく予定である。

今後のプラン

現在すべて日本の情シス拠点にオンプレミスで設置しているサーバーやネットワーク機器類をクラウドへ移行させたい。近年のマックスの売上高のうち約半分は海外へ向けた売上となっており、海外拠点も北米・欧州・アジアに 14 か所構えている。つまり 24 時間 365 日いつでも、世界中のどこかの拠点が稼働している状況である。クラウド移行によって、情シス拠点の法令停電や点検によるサーバー停止が必要なくなり、機器本体の管理の手間からも解放される。さらに機器本体の経年劣化等による故障リスクも無くなるため、本来の情シスの業務であるシステム高度化の取り組みに時間と工数を割り振ることができる。今後はリモートワークなど新しい時代の働き方に適応できるシステム運用の仕組みを整えたい。

CONTACT

お気軽にお問い合わせ下さい