元々 JP1 を導入していたが監視範囲はサーバーのみであり、ネットワーク側に問題が発生した場合は各スイッチの管理画面に 1 台ずつログインして確認をおこなっていた。補助的に MRTG(トラフィックモニターが中心の OSS)も使用していたが、障害検知や原因の分析、対策運用に十分活かしきれていないという課題があった。そのため、サーバー運用に使用していた既存の JP1 の拡大や、フリーツールである ZABBIX を作りこんで乗り換えることなどを検討したが、教育委員会は定期的に人員の入れ替わりがあるため、今後新しく配属される担当者にはシステム運用の経験がない可能性があり、フリーツールを作りこむ形では運用やメンテナンスの難易度が上がってしまい、使いこなせなくなってしまう懸念があった。
たとえ担当異動があっても、これまでの運用水準を 5 年先・10 年先まで維持し、さらに高めていくために、システム更改に合わせて新たな監視ツールを探すこととなった。