CASE STUDY

導入事例・導入実績

大規模インフラの運用負荷削減とコストダウンの両立
~ アラート削減・アウトソース・ボトルネック可視化により運用の最適化を実現 ~

SAMS
流通・卸売・小売業

稲畑産業株式会社

稲畑産業株式会社

稲畑産業株式会社は 1890 年に創業し、「情報電子」「合成樹脂」「化学品」「生活産業」などさまざまな事業領域でソリューションやサービスの展開を行ってきた。物流、製造、ファイナンスなどの機能において高度な専門知識とノウハウに基づいたビジネスプランニングおよびマーケティングを行うことで、顧客のニーズを満たすことを追及している。
グループ全体では世界 17 カ国 60 拠点余りに渡って事業を展開しており、日本の各事業所を含む拠点間の緊密な情報ネットワークを構成している。

稲畑産業株式会社

設立
1918 年 6 月 10 日
資本金
93 億 6 千 4 百万円
従業員
659 名(グループ会社への出向者を含む)[連結:4,072 名](2020 年 9 月 30 日現在)
所在地
大阪府大阪市中央区南船場一丁目 15 番 14 号
事業内容
化学品専門商社として、ソリューションおよびサービスの提供
導入内容
開始
2020 年 1 月
用途
日本を中心とした世界各地の自社インフラ全体
規模・対象
400 ノード 15,000 項目 サーバー、ネットワーク機器、クラウド

■SAMS レポートによる ICMP レスポンス値のトップ 10 と、警告箇所のグラフ

レスポンス悪化の傾向がある拠点ルーターの状況を把握し、遅延障害が発生する前に対策。

※左の図はサンプルです。

■「System Answer G3 – XC」活用による複数の場所から拠点へのレスポンス監視

導入背景

世界各拠点の ICT インフラを自社で監視・運用していたが、その規模の大きさから不要なアラートが多発し、重要なインシデントをとらえることができていなかった。そこでいくつかのシステムで部分的な運用のアウトソースを試みたが、サービス対応範囲がエスカレーションまでのため、障害時対応の負担は依然として残っていた。そんな時に、性能分析を得意とする監視ツール「System Answer G3」および MSP サービス「SAMS」の存在を知り、上記課題の解決と現在の運用体制の抜本的な見直しのため、導入検討を開始した。

採用理由

導入検討にあたり、情報管理ソフトウェア「System Answer G3」を用いて自社で運用するパターンと、マネージドサービス「SAMS」を用いて運用のアウトソースを行うパターンのどちらを採用するか、比較を行った。

<System Answer G3 の利点>

①GUI がわかりやすく、非常に簡単に操作ができるため、運用管理の効率化が図れる

②障害発生時に複数のグラフを相関的に見ることができ、ボトルネックを特定しやすい

③粒度の高いデータを長期間保存でき、1 分間隔のデータのため精度の高い分析が可能である

<SAMS の利点>

①一次対応から障害対応まで幅広い範囲で運用アウトソースが可能であり、対応に柔軟性がある

SAMS 採用前と同等以上の運用品質を保ちながら、月額のランニングコストを大幅に削減できる

最終的に、広範なアウトソースコストダウン を両立できることが決め手となり、SAMS の採用が決定した。また SAMS は、System Answer G3 のアラートチューニングと、実運用で本当に必要となる監視項目の精査を評価の段階で行うことができたことも、導入の後押しとなった。

効果・感想

毎月の定例会で提示される SAMS レポートの性能分析結果を参照することで、これまでのしきい値管理では把握できなかった障害の予兆をとらえ、的確な事前対策を行うことが可能になった。

また、以前利用していたアウトソースのサービスに比べ、SAMS は通知オペレーションに柔軟性があり、かつ障害対応の幅も広いため、運用の負荷を大幅に削減することができ、優先度の高い業務に集中することができるようになった。

監視項目の変更・追加要望や System Answer G3 についてのサポート対応も迅速であり、システム利用者からの要望を素早く実現できるようになった。

今後のプラン

当社のネットワークはハイブリッドクラウドで展開しているが、クラウド側から世界各地の拠点のレスポンス情報を把握することができていなかった。

その課題を解決するため、マルチテナント型の「System Answer G3 – XC」の導入を進めている。

「System Answer G3 – XC」の導入により、これまで可視化できていなかったクラウド環境からの各拠点に対する通信状況を把握することができるようになる。これにより、ネットワーク運用の更なる効率化と、ボトルネックの可視化による問題解決の迅速化を期待している。

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