CASE STUDY

導入事例・導入実績

性能監視とログ管理の相乗効果で放送サービスの品質を守る
~「障害の未然防止」と「情報開示・障害対応工数削減」の好循環を確立 ~

System Answer G3
情報通信業

ケーブルテレビ株式会社

ケーブルテレビ株式会社

ケーブルテレビ株式会社は、「地域の放送・通信メディアとして、文化の発展と社会の生活向上に貢献することを目的にお客様と共に夢と感動を共有する企業であり続けよう」の企業理念に基づき、ひかりテレビ、ひかりインターネット、ひかり電話、地域密着型のコミュニティチャンネル放送などのサービスを、栃木・群馬・茨城・埼玉などの複数県下に対して提供している。

ケーブルテレビ株式会社

開局
平成 3 年 10 月
所在地
栃木県栃木市
資本金
3 億 7645 万円
導入内容
開始
2021 年 9 月 System Answer G3 、Log Option
用途
業務用インフラ監視
規模・対象
15,000 項目

性能監視による検知レベルの変化

光アンプの光出力レベルは通常 20 dBm 前後を保っており、14 dBm を下回るとユーザー側でブロックノイズなどの品質低下を感じるレベルとなる。従来の死活監視では光出力レベルの変化をとらえることはできず、出力が完全に停止するまで検知できなかったが、性能監視をおこなうことで、高い品質のサービス提供が実現した。

ログの横断検索・分析

さまざまなシステムからの異なるフォーマットのログを統合し、それらを横断的に検索できる。たとえば、サービス利用者の IP アドレスやユーザー ID を指定して横断検索をすると、その端末やユーザーがシステム環境内でどのような活動をおこなったのか、時系列で確認することができ、迅速な情報開示や障害原因の特定が可能になった。

※左の画像はデモサイトの画面です。

System Answer シリーズ 導入背景と効果

ケーブルテレビ株式会社では、一般的なネットワーク機器だけでなく、光スイッチや光アンプなど放送事業のためのさまざまな専用機器も使用している。それらの詳細な性能情報(光出力レベルなど)を管理するため、2012 年に System Answer を導入し、その後 10 年に渡って System Answer の後継機種である System Answer G2、System Answer G3 と使用を続けている。

System Answer シリーズ導入前は OSS を使用していたが、OSS を扱えるスキルを持った一部の担当者の業務負荷が高く、監視設定や変更、運用業務も属人化していた。また、事業成長による利用者の増加や機器の変更があると、それに合わせて適正なアラートのしきい値設定をおこなわなければならず、そのチューニングに毎回工数がかかっていた。

System Answer シリーズは誰にでも扱いやすく、SNMP や MIB についてあまり詳しくない担当者でも、監視設定の変更やアラート発生個所の確認・調査をおこなうことができる。

直近導入した G3 では、取得データの保存可能な期間が延長(3 年分 → 5 年分)したり、既存の分析機能が強化されたりとさまざまな進化を遂げており、放送サービス・通信サービスの品質のさらなる向上のためにとことん活用していきたい。

Log Option 導入背景と効果

ケーブルテレビ株式会社ではインターネットサービスも提供しているため、捜査機関から IP アドレス利用者の開示請求が来ることがあり、DHCP ログや NAT 変換ログなどを取得し、管理する必要があった。

Log Option を導入する前はシスログサーバーで管理していたが、データを探す際は手動でコマンド検索をしなければならなかったため、調査に手間がかかるという課題があった。

Log Option 導入後は、ケーブルテレビ株式会社のさまざまな機器やシステムから毎日集まる膨大なログ(6,000万 行 / 日)を長期保管することができ、さらに異なるフォーマットのログ情報に対して、意味付けとタグ付けをして横断的に検索・分析することができるため、必要なログ情報まで簡単かつスピーディーにたどり着けるようになった。これまでの手動での検索作業はまるごと不要になり、工数削減に大きく貢献している。

System Answer G3 と Log Option の相乗効果

G3 ではアラート発報に関する細かい設定ができ、しきい値超過のアラートを複数回連続で受信した時にだけメール通知をさせたり、メール通知の条件となる超過回数を機器ごとに個別設定することが可能である。これによって突発的な単発のしきい値超過はアラート発報に至らない場合もあり、不要なアラートの削減に役立つが、トラブルシューティングで過去のデータを調査する際には、単発のしきい値超過のログも有益な手がかりとなることがある。そこでアラートログを Log Option に集約しておくことで長期的にデータを保存でき、さらにデータを検索する作業も圧倒的に容易になった。

G3 の性能監視で障害を未然に防止し、さらに G3 と Log Option を併用することで情報開示要求や障害対応のための調査・分析の工数を削減することができた。これからもこれらのツールを活用してシステムの安定稼働を守り、高品質なサービスをユーザーに提供していきたい。

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