CASE STUDY

導入事例・導入実績

新たな自治体ネットワーク監視の実現を目指して~ 監視データ分析を強化し、IT 障害をゼロに ~

System Answer G3
官公庁・自治体・公益法人

愛知県

今回は、愛知県庁 ICT インフラの運用業務を担当している 「株式会社NTT データ東海」様へインタビューを実施いたしました。


<株式会社NTTデータ東海>
NTTデータグループの東海地域に根差した事業拠点として、自治体の行政情報システム、企業の基幹情報システム等、地域が持つポテンシャル、先端テクノロジー、社会貢献など多様な Values(価値観)をかけあわせて、新たな Value(価値)を創造している。

愛知県

導入内容
用途
庁内インフラ(ネットワーク、サーバー)の監視
規模・対象
50,000 項目

導入背景

愛知県では、2021 年より 5 か年計画で「あいち DX 推進プラン 2025 ~デジタルで生まれ変わる愛知~」という事業プロジェクトが進んでおり、県政をとりまくデジタル環境の変化に合わせた ICT の利活用および DX を推進している。県における ICT インフラ運用・情報システム業務効率化をおこなってきたNTTデータ東海は、当該事業プロジェクトの一環で庁内ネットワークの監視も担当していたが、以下の課題を抱えていた。

障害検知後の対応原因分析の難しさ③ネットワークとサーバーの
別運用監視による煩雑さ

死活監視やしきい値監視のみおこなっていたため、しきい値超過通知を受けてから慌てて対応する状況であった。事後処理で、対応手段も限られていた。

1 か月経過した過去のデータが 1 時間ごとに平均化されてしまっていたため、瞬間的に数値が跳ね上がるような異常な事象について、連続性や周期性があるかといった分析ができず、原因特定も明確にできていなかった。

ネットワーク監視とサーバー監視で別々のツールを使用しているため、2つの管理画面を確認しなければならず、運用面での負荷が大きかった。

これらの課題を解決するため、新たな製品を探すこととなった。様々なツールを調査していく中でアイビーシーの System Answer G3(以下 G3)を知り、既存の海外製監視ツールと比較検討をおこなった。

次期監視ツール
検討コンセプト
将来のIT障害予防正しい分析)に貢献できるツールを採用したい!

採用理由

①障害検知前の対応
(将来予測分析機能)
②詳細な過去データによる正確な原因分析③ネットワークとサーバーの
統合監視によるシンプル化

G3 にはシステムの傾向を把握できる機能が標準搭載されている。また、ベースライン機能で普段とは異なるリソース変動の動きを把握することで、業務上、起こり得る負荷が判別できる。これら機能により、システムに発生した負荷が異常なのかどうかを判別できるようになり、本当に対応すべき事象に集中できる。

G31 分間隔の詳細なデータを最大 5 年分保存できるため、過去に遡った正確な分析が可能である。「職員の出勤時間の朝 8:30 から 10 分間にトラフィックログ負荷が発生している。前月同時間帯はどうだったか」といった過去比較が正確におこなえる。

G3 ではネットワーク機器だけではなく、サーバーやクラウドも監視対象となるため、1つのライセンスで基盤全体を統合的に監視することができる。検討時の要望としてG3 とネットフロー解析ツール(Flowmon)を連携することによる一元管理」を導入時までに連携機能の追加を実現。顧客要望に応える企業姿勢も高く評価。

効果・感想

<ベースライン機能の活用>
機器の「いつもの動き」を学習するベースライン機能によって、日ごとの傾向変化が確認できる。想定外の高負荷ポイントが判別しやすく、調査箇所が明確になる。

 

<ネットワークとサーバー環境の統合管理>
以前はネットワークとサーバで監視製品が分かれており監視画面がバラバラであった。G3で統合することで基盤全体の頼れる監視役になった。

今後のプラン

クラウドサービスの利用を開始したので、監視範囲をそれに合わせて広げていきたい。現状は M365 の特定のページしか監視できていないが、自治体における DX 推進の傾向から、今後はより多くの用途でクラウドの活用が見込まれる。G3 のクラウド監視機能を活用して情報の一元管理を実現させたい。

現在は各層のネットワークごとに監視系統も分割されているが、G3 とネットフロー解析ツール(Flowmon)の監視範囲を広げて一元的に監視できるようになれば、運用担当者の欲しい情報が 1 か所に集約され、より便利になると考えている。

また、セキュリティ強化の一環でゼロトラストの取り組みについても検討している。今後、よりセキュアな環境を整えていくために、アイビーシーと協力しながら G3 のさらなる活用について考えていきたい。

ネットフロー解析ツール Flowmon

導入事例で活用された製品の機能について、詳しく知りたい方はこちらをご確認ください。

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