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ユーザー会報告

2017 年度 第 4 回 IBC ユーザー会(東京)報告:SDN 、OpenFlow 、NFV などのネットワーク仮想化技術を整理

2017 年度 第 4 回 IBC ユーザー会(東京)報告

2018 年 5 月下旬に、第 4 回 IBC ユーザー会が開催されましたので、その内容についてご報告いたします。

今回は、10 社 14 名の会員様にご出席いただき、「ネットワークの仮想化」をテーマに、講演とディスカッションをおこないました。特別ゲストとして、ネットワーク機器メーカーと仮想化ソフトウェアベンダーの方々をお招きして、それぞれのお立場からネットワーク仮想化に関する見解、提供ソリューション、採用事例などについてご紹介いただきました。

具体的には、SDN(Software Defined Network)や OpenFlow 、NFV(Network Function Virtualization)などのネットワーク仮想化技術を改めて整理しました。さらにネットワーク仮想化に関連するトピックとして、構成管理ツール、サイバー攻撃自動防御ソリューション、ネットワーク仮想化プラットフォームソフトウェアなどについても取り上げました。

その後におこなわれたディスカッションでは、各テーマに沿って現在のご状況について意見交換をおこなっていただきました。

  1. SDN の利用状況

    VMware ESXi を使用して、基幹系サーバーやサービスをVM環境と接続し、バーチャルのネットワーク機器につなげる方法で運用をおこなっている事例のご紹介がありました。ほかにも、NFV を SSL アクセラレータのセッティングや社内向けロードバランサーとして利用していること、また SDN を VDI 環境で使用するなど、さまざまな活用方法があることがわかりました。

  2. ネットワーク仮想化技術に対しての期待

    コスト削減への期待が大きい中、不安や問題、疑問などを抱えている会員様が多くいらっしゃいました。ネットワークの仮想化に前向きではあるが、既存システムからの切り替えへのハードルの高さや運用管理体制の問題、ハイブリットクラウド環境への取り組みを優先しているなど、外的要因が大きいように感じました。

  3. ネットワーク仮想化の導入により想定される課題と問題

    ソフトウェアにはオーバーヘッドがあるためハードウェア製品による仮想化よりも性能が落ちるのではないかという懸念、ネットワークの品質低下などを問題視しているご意見が多くありました。しかし、SDN はデータプレーンとコントロールプレーンが分かれていること、V モーションなどで片寄ができる柔軟性がソフトウェアならではのメリットであり、うまく活用することにより、セキュリティ対策やコスト削減など効果を実感することができそうです。

前回のハイブリットクラウド同様に、ネットワークの仮想化も、お客様の環境および目的に最適な方法を選ぶことがポイントであると考えます。ネットワークの仮想化における魅力的なメリットはコスト削減であると考えますが、会員様の実情をお聞きし、導入に際して工数の増加や運用負荷などを鑑みると、導入の難しさを感じます。

IBC は、自社開発製品だけではなく、コンサルティングとしてお客様の ICT 全体を支えることが役割であると考えております。製品やサービスにとらわれず、お困りの際はご遠慮なくお声がけください。

最後は、恒例のダイエットの話題で盛り上がった後、会場を変えて懇親会にて談議に花を咲かせました。

本ユーザー会にご興味がございましたら、担当営業までご連絡ください。多くの会員様のご参加をお待ちしております。

【ご出席いただいた会員様(順不同、敬称略)】

  • 株式会社エーティーワークス
  • 株式会社荏原製作所
  • ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社
  • ソフトバンク株式会社
  • TIS株式会社
  • 株式会社寺岡精工
  • ヤマトシステム開発株式会社
  • ワイジェイFX株式会社

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