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ユーザー会報告

第 7 回 IBC ユーザー会(大阪)報告:技術の人材不足・ノウハウの継承の実情とは

2019 年度 第 7 回 IBC ユーザー会(大阪)報告

2019 年 7 月下旬に、第 7 回 IBCユーザー会(大阪)が開催されましたので、その内容についてご報告します。

今回は、6 社 9 名の会員様にご出席いただき、三菱日立パワーシステムズ株式会社様の高砂工場を見学させていただきました。その後、工場内の会議室に移動後、「人材不足(技術・ノウハウの継承)」についてディスカッションをおこないました。

ご出席者のうち 7 割以上の方が人材不足を感じていらっしゃると回答され、人材不足に対する対策としてアウトソーシングや人材派遣を利用しているケースが多く見受けられました。アウトソーシングや人材派遣で業務委託している割合は全体業務の 15 % ~ 20 % 程度で、委託内容はヘルプデスク、運用保守、開発 / テストなどの定型業務が多いものの、人材派遣の場合はプロパーの社員と同等の業務をお願いしているとの結果になりました。

また、急に自分がいなくなったら組織内の業務が回るかどうかを尋ねたところ、大多数の方は回ると回答されました。回らないと回答された方の理由は、海外拠点と英語でやり取りをされる役割であるためとのことで、特殊な事情がない限りは周りの人員で対応することが可能と考えていらっしゃるようです。

ご自身の業務に対するモチベーションの維持については、「仕事の中で好きなことを見つけてやる」「人がやらないことをやれば、上層部からよく頑張っていると思われる」「業務の本質を見極め、業務の目的や理由を確認し、効率化を考えながら仕事をする」「この規模の会社でこれだけの実績を残せば自身の市場価値の上昇につながる」といった前向きなものから、「息抜きでおいしいコーヒーを飲む」「豪華な昼食を食べる」「とにかく忘れるようにする」など現実逃避的なものまで、さまざまなご意見がありました。

後継者育成に関する課題をお聞きしたところ、「教育をおこなう時間がない」との回答が一番多く、他にも「そもそもスキルや知識が不足している」や「手順書の作成などの工数がかかる」といった回答がありました。

最後に、ご自身の業務がブラックボックス化しているかどうかを尋ねたところ、回答が分かれました。ブラックボックス化していないと回答された方が工夫されている点は、「資料にまとめる」「議事録を残す」「業務内容や報告内容をフォルダにまとめる」「メモに書きだす」といったやり方ですが、結局それらの内容が理解されなかったり活用されずに結果的にブラックボックス化していることもあるようです。

このほかにも、アイスブレイクとしてストレスの発散方法について意見交換をおこないました。趣味に没頭する、お酒を飲む、掃除をする、ペットと触れ合うといった解消方法がある一方で、ストレスを感じないという方も数名いらっしゃり、羨ましいとのお声が挙がりました。

引き続き、別会場にて開催された懇親会で、会員様同士で親睦を深めていただきました。

なお、次回の開催テーマは、「自動化 / 効率化」となりました。

本ユーザー会にご興味がございましたら、担当営業までご連絡ください。多くの会員様のご参加をお待ちしています。

【ご出席いただいた会員様(順不同、敬称略)】

  • 株式会社イルグルム
  • NTTビジネスソリューションズ株式会社
  • 京セラ株式会社
  • 株式会社ニチリン
  • 三菱日立パワーシステムズ株式会社
  • ヤマトシステム開発株式会社

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