ChatGPT GPT-4の最新機能を開設!

GPT-4(ジーピーティーフォー)は、米国の OpenAI 社によって 2023 年 3 月 14 日に公開されました。2022 年 11 月 30 日に登場した ChatGPTの API「GPT-3.5」の次世代モデルです。
本記事では、最新の GPT-4 について説明し、OpenAI 社の CEO であるサム・アルトマン氏が 4 月 10 日に来日した際に発表した、IT 業界における ChatGPT の今後の活用例について紹介します。また、中盤には、ChatGPT を実際に楽しめるプロンプトも紹介していますので、最後までお楽しみください。

ChatGPT とは?

ChatGPT は OpenAI 社が 2022 年 11 月に公開したチャットボットで、高度な AI 技術によって人間のように自然な会話ができる AI チャットサービスです。よくあるチャットボットと異なり、あらかじめ用意された回答を返すような会話型 AI でなく、まるで人間と話しているかのように自然な形で返答を準備し回答します。

詳細は前回記事もご参照ください。


最新の GPT-4 を解説!

GPT-4 は、ChatGPT の API である「GPT-3.5」の進化版で、ChatGPT の最新モデルです(2023 年 4 月 25 日時点)。GPT-4 は、これまで使われていた GPT-3.5 と比較して、様々な点において性能を向上させています。下図は、OpenAI 社が実際に公開した内容の一部です。

言語ごとの MMLU(大規模マルチタスク言語モデル)の精度において、GPT-3.5 の英語の精度よりも GPT-4 の日本語の精度の方が高いという結果が出ています。現在、日本国内において ChatGPT を用いた新たなサービスが続々と発表されていることから、今後も ChatGPT のさらなる活用が予想されます。

言語ごとの MMLU(大規模マルチタスク言語モデル)の精度

言語ごとの MMLU(大規模マルチタスク言語モデル)の精度

引用:https://openai.com/research/gpt-4


GPT-3.5 から GPT-4 一体何が変わったの?

それでは、具体的にどのような面で性能が向上したのか確認していきましょう。
簡単にまとめると、下記の 4 つの項目に分けられます。

より賢く

System Answer G3

知識量 / 思考力の向上
多言語対応が可能に

より多く

System Answer G3

入力文字数が 2,500 から
25,000 に増加

より安全に

System Answer G3

ネガティブなコンテンツ生成を
82 % 削減

マルチモーダル

System Answer G3

画像音声を入力後、
文章出力が可能に

CPT-3.5 と GPT-4 の最大の違いとなるのが、マルチモーダル機能です。

マルチモーダル機能とは

画像やテキスト、数値、音声など、複数のデータを入力して文章を生成することができる機能です。下記は Open AI 社が公開している GPT-4 を用いた画像解析の例です。

引用:https://openai.com/research/gpt-4

ユーモア溢れる例ですが、 GPT-4 に画像を読み込ませ「この画像のどこが異常か」と質問したところ、まるで人間が答えているかのように、画像の違和感に気づき回答をしていました。

2023 年 4 月 25 日現在、GPT-4 を利用するには、「ChatGPT Plus」という有料プランに入る必要があります。しかし、GPT-4 を試せる手段は他にもあります。Microsoft 社「Bing AI」には、GPT-4 を搭載したチャット機能が採用されているため、「Bing AI」を利用することで GPT-4 を無料で利用することが可能です。

CPT-3.5とGPT-4の違い

ちなみに、現段階での ChatGPT では、テキストから画像の出力が可能です。以下のようなプロンプトを入力すると、画像を取得できます。
***** にキーワードを入力して送信するだけで OK ですので、ぜひ試してみてください。

以下のURLを使って、画像を取得します。
https://source.unsplash.com/featured/?[*****]

上記のURLをIMGタグで囲み、Markdown形式で出力してください。出力するコードは以下のようになります。
| ![変数1](https://source.unsplash.com/featured/?[キーワード1])
| ![変数2](https://...[キーワード2]) | ![変数3](https://...[キーワード3]) | | ![変数4](https://...[キーワード4]) | ![変数5](https://...[キーワード5]) | ![変数6](https://...[キーワード6]) |
[キーワード]には1で指定した英語の単語を入れてください。

上記の手順に従って、6種類の[キーワード]の画像を取得し、3x2のギャラリー表で出力する。
例えば、[キーワード]に"dog"を指定した場合の出力結果は以下のようになります。

| ![変数1](https://source.unsplash.com/featured/?dog) | ![変数2](https://...puppy) | ![変数3](https://...?cute,dog) | | ![変数4](https://...dog,puppy) | ![変数5](https://...dog,funny) | ![変数6](https://...dog,sleeping) |

[変数1]から[変数6]までの値は、それぞれ異なる値を設定してください。
3x2のギャラリー表のみ書き出して下さい。
出力結果(3x2のギャラリー表)

OpenAI 社 CEO が描く ChatGPT の未来

OpenAI 社の CEO であるサム・アルトマン氏が、2023 年 4 月 10 日に来日しました。彼は、日本政府へプログラミングや IT 分野における今後の ChatGPT の使用例を紹介しています。具体的には、「(ChatGPT で)システムログから自動的に異常を検知し対応(すること)を推奨」と発表しています。

引用:https://note.com/api/v2/attachments/download/fed41176475c3ca58d56d4faf5046a62 p.19

これは、ChatGPT にシステムログをテキスト形式あるいは画像キャプチャで入力するだけで、自動で異常を検知し、その後の対応までを提案するということです。現時点では実施が叶っていませんが、今後の IT システム運用における、トラブルシューティングや即時検知が ChatGPT で実現可能となるでしょう。

ChatGPT で、システム障害の予防やセキュリティ対策の強化ができる未来が近づいているのです。

まとめ

ChatGPT の最新モデルである「GPT-4」は、GPT-3.5 よりも性能が向上しています。特に、マルチモーダル機能を通じてより実践的な ChatGPT の活用が期待できます。また、サム・アルトマン CEO が発表した「ChatGPT の IT 分野での活用例」から、ChatGPT を使って IT システム運用におけるトラブルシューティングやセキュリティ強化が実現できることが容易に想像できました。
現在、様々な企業で ChatGPT を用いたサービスが生まれています。ChatGPT が我々の生活やビジネス、そして社会全体に欠かせないものとなる未来もそう遠くないでしょう。
弊社でも、最新の情報をキャッチアップしながら、製品・サービス開発に努めてまいります。

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