CASE STUDY

導入事例・導入実績

ひとり(少人数)情シスの課題を解決する次世代 MSP
~ CI / ネットワーク構築からインフラの運用監視まで、クラウド移行の不安を払拭 ~

SAMS
流通・卸売・小売業

沼尻産業株式会社

沼尻産業株式会社

沼尻産業株式会社は、1962 年に創業された総合物流企業である。創業地のつくば市を拠点として運送事業や倉庫事業を拡大させており、現在では EC ソリューション事業やコンサルティング事業、個人向けサービス事業といった多彩なビジネスをグローバルに展開している。

沼尻産業株式会社

設立
1964 年(昭和 39 年)6 月 2 日
資本金
97,200,000 円
従業員数
333 名(男性:203 名、女性:130 名)※ 2021 年 6 月末現在
所在地
茨城県つくば市榎戸 783–12(つくば本社)
東京都新宿区西新宿 8–12–1-207(東京支社)
導入内容
開始
2020 年 9 月
用途
AWS
全国拠点のネットワーク、東京支社をはじめとした各拠点の ICMP レスポンス
ファイアウォール
規模・対象
20 ノード 317 項目

■月ごとの変化に対する分析レポート

突発的な値の上昇、前月比の変化などをとらえ、その理由も含めてレポートで分析します。

■EC2 インスタンスのスペック見極め

実際の数値(赤い線)をもとに将来予測をおこなう機能「トレンドライン」(水色の線)を使用し、今後のキャパシティ計画立案の根拠とすることができます。

導入背景

沼尻産業では、少人数で情報システムの運用管理をしていたが、ビジネスの急速な拡大に伴い、情報システムを支える技術者の業務も多岐にわたることとなり、部員の負荷増大とともに企業経営にも影響を及ぼすリスクが課題となっていた。

事業が拡大するにつれ、BCP(事業継続計画)の一環として、テレワークなどのリモートアクセスや災害時の対策が必要となったが、当時、ファイルサーバーやグループウェアサーバーなどの主要なサーバーはすべてつくば本社に集められていたため、もしも災害によってつくば市が被害を受ければ、東京支社や全国の営業倉庫の業務にも影響が及んでしまうリスクがあった。大規模災害時には被災地支援や産業活動復旧の要ともなりうる物流サービスを提供する企業として、非常時でもいち早く業務を立て直し、通常通りのパフォーマンスを発揮するためには、オンプレのサーバーをすべてクラウドへ移行する必要が生じてきた。

しかし、少人数の情報システム部ではクラウドへの移行作業や発生する課題、加えて移行後の運用に対応することは不可能であり、経営の意向に情報システムが追い付けない事態となっていたのである。さらに日々配慮しなければならない情報セキュリティや、DX(デジタルトランスフォーメーション)への取り組みなどもあり、悩みを抱えていた。そこでクラウド移行サービスを提供しているアイビーシーに相談したところ、CI(クラウドインテグレーション)、ネットワーク構築からクラウドを含むすべてのインフラの運用監視まで、ひとり(少人数)情シスの抱える悩みをすべて解決できる、次世代 MSP サービス SAMS の提案を受けた。

採用理由

アイビーシーの提案は AWS を使用したフルクラウド化で、クラウド移行の後も SAMS による 24 時間 365 日の有人監視で運用を委託することができた。また、沼尻産業のシステム担当者にとっては初めてのクラウド利用であったために知見がなく不安もあったが、SAMS ではアイビーシーが提供する監視ツール System Answer G3 の管理画面を通して自分たちでもシステム環境を見ることができ、月に一度の定例会では稼働状況や障害の起こりそうな箇所をまとめたレポートも提示され、課題に対する PDCA を効率よく回すことができ、常に自分たちに親身に寄り添い、欲しい情報を提供してくれるサービスだと感じた。加えて、定例会ではシステムの改善提案を受けることもできるため、BCP の対応をさらに手厚くしていくことができると考え、アイビーシーの AWS 移行支援サービスとともに SAMS の導入を決定した。

効果・感想

何よりも、運用負荷が軽減されたことが大きな効果である。ひとり(少人数)情シスにとっては、単なる監視ではなく、CI からネットワーク構築、クラウド移行、監視運用のすべてを任せられることは非常に助かった。

CPU 使用率の突発的な増加なども、SAMS レポートで確認できるようになったため、「この時期はこの作業をやっていたからだ」と因果関係がきちんと紐づくようになり、対策業務の優先順位付けに説得力が出るようになった。加えて、オンプレサーバーを使用していた頃は、リプレイスのたびにマシンスペックが過剰もしくは不足ではないかを見極めるのに頭を悩ませており、AWS 移行を決めてからも使い慣れない EC2 インスタンスのスペックを判断できる自信がなかった。しかし SAMS 導入後の定例会で、システム使用状況の分析レポートから「しばらくは現状のインスタンスのままで丁度いい」と裏付けを得ることができ、状況に合ったアドバイスをもらえ安心できた。

今後のプラン

サーバーのフルクラウド化計画はまだ途中であり、現在は本社に置いていた一部のみが完了した状態である。他のサーバーも今後のリプレイスのタイミングで順次クラウド移行を進め、SAMS で監視・管理をしていきたい。また、アイビーシーとの定例会では、負荷が高い部分の事前対処や回線増強について提案を受けているため、検討中である。これからも状況に合わせた提案をもらえることを期待している。

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