CASE STUDY

導入事例・導入実績

最適な切り分けでトラブル原因を即座に判別・解決
~ 明確なデータにより社内システム改善をスムーズに実現 ~

System Answer G3
製造業

あすか製薬ホールディングス株式会社

あすか製薬ホールディングス株式会社

あすか製薬ホールディングスは、「先端の創薬を通じて人々の健康と明日の社会に貢献する」との経営理念のもと、「予防、検査・診断、治療、予後」のヘルスケア市場全体に関連事業を展開するトータルヘルスケアカンパニー。あすか製薬株式会社、あすかアニマルヘルス株式会社、株式会社あすか製薬メディカルの 3 社を関連会社に持つ。

あすか製薬ホールディングス株式会社

創立
1920 年(大正 9 年)6 月 16 日
設立
1929 年(昭和 4 年)6 月 28 日
従業員数
800 名(2021 年 3 月 31 日時点)
所在地
東京都港区芝浦二丁目 5 番 1 号
事業内容
医薬品、医薬部外品、食品および医療機器等の製造・販売ならびに輸出入
導入内容
開始
2022 年 3 月 ~ System Answer G3、運用支援サービス
規模・対象
300 台 20,000 項目
本社、湘南研究所、いわき工場、全国に 20 拠点ある営業所、グループ会社の L2 スイッチと無線 LAN アクセスポイント

■トラブルの原因切り分け

G3 を導入してまずはじめに取り掛かったのは、これまで頻発していた、いわき工場の通信不安定の原因調査だった。

長らくネットワークが原因だと考えられていたが、G3 でトラフィックデータを確認してみたところ大量のトラフィックが流れているわけでもなく、不具合は見受けられなかった。

そこでトラブルが発生している機器自体を確認したところ、セキュリティソフトの異常検出・検知の動作が PC のCPUを圧迫していたことが判明した。G3 のデータによりネットワーク側には問題がないことを明確に示すことができたため、スムーズに PC の交換対応に移ることができた。

 

 

■ブックマーク機能による整理

ブックマーク機能でトラフィックや CPU などの主要なグラフを分類して管理している。拠点・建屋ごとにグループ分けしているため、問い合わせしてきた人の建屋がどこなのかを聞いておけば、その建屋のグラフを確認して異常の有無や問題の発生したタイミングが一目でわかる。原因特定・対応判断までにかかる時間を圧倒的に短縮できた。

導入背景

元はネットワーク監視ツールを使用しておらず、ユーザーからネットワークに関する問い合わせがあった際はシステムのログを確認したり、WAN 回線を提供するベンダーから随時トラフィックデータを提供してもらうことで原因調査をおこなっていた。無線 LAN アクセスポイントについては付属の管理ツールにログデータが収集されていたが、データの保存期間が 1 か月しかなく、ログ一覧からの絞り込みも 1 ホストずつしか指定できないため、同じ部屋に設置された複数台のアクセスポイントのデータを見比べることができなかった。このような状態を打開すべく、システムの性能情報を取得できる監視ツールを導入することとなった。

採用理由

まず OSS である他社製品 A を検討したが、海外製品であるため最新バージョンのマニュアルの日本語化やサポートの対応に時差があり、急を要するトラブルの即時対応ができなかった。

そこで国産製品である他社製品 B と G3 に選定対象を絞り、1 か月間の検証をおこなった。その際、両製品とも特定のメーカーの機器の監視設定ができないトラブルが発生し、両社に問い合わせをおこなった。他社製品 B は海外の問い合わせ対応ベンダーからの回答を国内の担当者が受け取ってからの対応となるため、1 通あたりの返信に数日を要し、1 か月の試験期間の間ではそのタイムラグが惜しいと感じた。一方 G3 は IBC の担当 SE と迅速に連絡が取れ、確認後すぐに回答があった。結果的にトラブルの原因は該当機器のファームウェアの問題であることが判明し、他社製品 B でも G3 でも監視を開始することができたが、IBC の迅速な対応と回答によりトラブルを解消できたため製品導入後のサポートにも安心感があると感じ、G3 を運用支援とあわせて採用することとなった。また、あすか製薬では複数ベンダーの機器を使用しているため、G3 が 129 社ものベンダー MIB テンプレートを標準搭載していることも後押しとなった。

効果・感想

リモートワークや Web 会議の需要の増加にともない、 Web 会議システムで使用する通信のみをファイアウォールを経由する一般的な通信と独立させてインターネット環境に直接出ていくようにしており、この Web 会議システム専用線の通信量が帯域を超えないか、定期的に G3 で確認している。そんな中、iPhone をいわき工場の Wi-Fi に接続するとクラウド PBX サービスに繋げないという事象が発生したため調査したところ、クラウド PBX のアプリ通信も Web 会議システムと同じく直接インターネットに出せばうまく繋がることがわかったが、Web 会議システムと同じ回線に乗せることに対して「大人数がクラウド PBX で電話を掛けた際に Web 会議システムの通信に問題がないか」「Web 会議が切れてしまわないか」といった不安の声が上がった。そこで過去数か月分の G3 のデータから Web 会議システムでの通信量や iPhone の通信量の目安、いわき工場でのこれまでの通信傾向などを確認し、帯域がいっぱいになったり会議が途切れる心配はないという回答を即座に提示することができた。

また、運用支援で調査法や対応の妥当性について IBC の SE に相談することができることもとても心強い。

今後のプラン

今後、グループ会社間での連携や多種多様な働き方が予想される。社内の誰もがどこにいても安定したネットワークを安全に利用できるようにするため、全社のネットワークセキュリティレベルを向上させ、無線LAN アクセスポイントが正常に稼働するように設定する必要がある。G3 で監視していた過去のネットワーク使用傾向をもとに、最適な環境設計をしていきたい。

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