アイビーシー、システム性能監視ソフトウェアの新製品
「System Answer G2 Enterprise Ware」を発売
~ 一般企業にも広がる仮想化システムの性能監視にも対応可能に ~
アイビーシー株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役:加藤 裕之、以下IBC)は、主に企業の情報システムやプライベートクラウド、サービス事業者のネットワークシステムを対象に、新しいシステム性能監視ソフトウェア「System Answer G2 Enterprise Ware」を本日より販売開始します。マルチベンダー機器で構成される複雑なシステムの性能状況を1分単位できめ細かく把握可能なSystem Answer シリーズの新製品です。Red Hat Enterprise LinuxまたはCentOS上で稼働します。監視対象の機器(ホスト)数は100~1,000台、監視項目数は10,000~100,000項目で、標準ライセンス価格は年額85万円(税別:100ホスト/10,000項目の場合)からとなります。本年10月下旬に出荷開始します。
また今回、企業の情報システムにおいて急速に仮想サーバー環境化が進んでいることから、VMware社のvSphereで構築された仮想化システムの性能監視にも対応します。仮想化システムの性能監視機能は「Hypervisor監視機能オプション」として提供開始し、標準ライセンス価格は年額17万円(税別)から、出荷開始は11月下旬の予定です。
IBCでは、2011年7月よりデータセンター事業者などに向けて1,000ホスト以上の大規模システムを監視できる「System Answer G2 Datacenter Ware」を提供していますが、一般企業などにおける標準規模のシステムでの要望に応えるため、このたび1,000ホスト以下をターゲットにした新製品を発売する運びとなりました。
「System Answer G2 Enterprise Ware」の基本機能
一般的なシステム運用管理ソフトでは人手とコストがかるマルチベンダー環境のシステム性能情報の取得と可視化を簡単に行えます。各機器の詳細な性能情報を1分単位で取得して、障害の予兆をきめ細かく検出できます。性能情報の収集には、ネットワーク管理の標準プロトコル「SNMP(Simple Network Management Protocol)」で監視を行う際に参照する機器の管理情報データ「MIB(Management Information Base)」を活用します。汎用的な標準MIBだけでなく、ベンダーがネットワーク機器、サーバー機器、ファシリティ機器、プリンターなど(注1)に独自に拡張したプライベートMIBをあわせ、75メーカー、2,300種類以上のMIB(注2)をあらかじめテンプレート化して実装しています。これにより、特別なデータ解析や検証のためにスキルや時間が必要であった機器の性能情報の取得を、マウス操作のみで容易に行えます。
仮想化システム監視機能の特徴
一般企業の情報システムにおいても仮想化環境が急速に進んでいますが、同時に運用管理がますます複雑化している現状があります。仮想化システムの稼働状況の把握に関しては、独自にAPIを利用して性能データの取得を行っている企業もありますが、タイムリーな情報収集が難しいばかりか、仮想基盤に負荷を与えてしまうこともあります。「System Answer G2 Enterprise Ware」では、仮想化システムの性能監視を全体俯瞰できる「Hypervisor監視機能オプション」が利用可能です。ダッシュボード化された視覚的な画面から、仮想化システムの管理で問題となる膨大な数のゲストOSの使用率を、物理サーバーと同じ目線で監視できます。CPUやメモリーの使用率を、vCenter単位、データセンター単位、クラスタ単位、物理サーバー単位、仮想サーバー単位で表示します。物理サーバーと仮想サーバーは、ディスクI/Oを含め約150項目の詳細な情報が取得できるテンプレートを実装しています。細かい条件設定によるゲストの使用状況ランキング表示も可能です。どのゲストOSに問題が起きそうかを的確に把握し、障害検知の精度を高めることによって仮想化システムの安定稼働をサポートします。
(注1) ネットワーク機器ではルーター、ファイアウォール、ロードバランサー、スイッチなど、サーバー機器ではサーバーおよびストレージ、ファシリティ機器ではラックや無停電電源装置などが対象です。
(注2)対応機器は2012年10月1日現在のものです。
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