VMware/サーバー/ネットワーク監視ツール
COLUMN
2017.01.16

第41回:ネットワーク品質の可視化で運用改善を実現

前回に引き続き、System Answer G2 の新オプションについてお話させていただきます。
今回は、経路上を流れるパケットを計測し、ネットワークの詳細な利用状況を把握することができる「Quality Analyzer Option」(以下、QLA オプション)をご紹介します。

Quality Analyzer Option の詳細

System Answer G2 は皆さまご存知の通り、マルチベンダー環境の性能監視をおこなうソフトウェアで、予兆検知やキャパシティプランニングに強みを持った製品です。
しかし、SNMP ベースで機器を監視している以上、トラフィックの中身の可視化、つまりはどの拠点からの通信が多いのか、どのサーバーへの通信が多いのかなどといった情報の取得には限界がありました。
そこでリリースさせていただいたのが、パケットキャプチャの方式でフロー情報を取得する QLA オプションです。

■ QLA オプション + System Answer G2 による監視イメージ

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System Answer G2 の有無によらず、トラフィックの監視をしている運用現場は多いでしょう。それはブロードバンドが広まっていなかった時代の、回線が極端に細い頃の苦い経験があるからだと思います。
1.5 Mbps や INS の 64 kbps を経験している皆さまは、回線帯域がひっ迫していないかという点に非常に敏感です。当然、私もその一人です。
昨今はベストエフォートとはいえ、回線帯域が広いアクセスサービスなどが安価に提供されており、帯域がひっ迫する問題は減少傾向にありますが、そういった中でも、いまだに帯域の問題や遅延の問題に頭を悩ませている企業が多いのが実状ではないでしょうか。
では何が原因でどんな対応をとればいいのか、そうした問題解決に QLA オプションは最も効果を発揮します。

■ データ分析領域

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QLA オプションで取得できるデータは、IP もしくはプロトコルごとのデータとなり、トラフィックの総量だけでなくエンドツーエンドでの通信品質の可視化を実現します。
下記は QLA オプションで取得できるデータです。

・ トラフィック量(bps)
・ パケットロス率(%)
・ コネクション数(Connection)
・ RTT(msec)
・ アプリケーション遅延(msec)

多くのお客様が QLA オプションでまず知りたいと思うことはトラフィック量です。こちらは拠点ごとの通信量の測定、サーバーやプロトコルごとの帯域調査という目的でご採用いただきます。
さらに、その通信ごとのパケットロス率や RTT(ネットワーク遅延)などといった個別通信の品質指標も管理することができる点もご評価いただいています。
また、ネットワークとサーバーの両方を管理されているお客様は、コネクション数を測定することでセッション数の偏りやサーバーのリソースひっ迫の原因調査をおこなったり、アプリケーション遅延を測定することでサーバー側の処理遅延が発生していないかを監視するなど、多岐にわたってご活用いただいています。

■ 活用例

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このように活用範囲の広い QLA オプションですが、私の考える QLA オプションの他製品との違いは下記 3 点です。

・ 1 分間隔 / 3 年間の生データを保持
・ ネットワーク負荷の心配がない
・ System Answer G2 の分析・レポート機能が使用可能

System Answer G2 と同様に 1 分間隔の詳細なデータが取得できることから、トラブルシューティングや突発的な事象にも対応できます。また NetFlow や sFlow などとは違い、ミラーリングや TAP を使用してパケットキャプチャ方式でデータ収集をおこなうことから、運用中の機器への負荷が少なくて済みます。なかでも最大の特長は、System Answer G2 の分析・レポート機能をそのまま使用できることです。
ベースライン、トレンドライン、95 % タイル、タイムシフト、ランキングなどの機能から、現状と過去との比較や分析を簡単におこなうことができます。さらに、レポート機能で各機器の性能データと一緒に品質データをアウトプットすることも可能なため、ネットワークの詳細分析が必要な現場では、かなり強力なツールとなります。

■ 他製品にはない分析機能

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トラフィックの中身を可視化するソリューションはいくつもありますが、目に見えることで安心はするものの、その情報をどう活用するかといった観点が抜け落ちていることがしばしば見受けられます。
System Answer G2 のデータとして QLA オプションの品質データを管理することで、機器ごとの性能データとネットワークの品質データを比較し、どの程度の負荷でネットワーク品質が悪化するのか、次の対策は具体的にどうおこなうべきかなどという安定運用に繋がる施策を検討することが可能になります。前回のコラムでもお伝えした通り「情報を取得するだけでは意味がない」ので、可視化だけで終わらず、対策立案までを QLA オプションで実現してください。もちろん我々もサポートさせていただきます。

前回から 2 回に渡って System Answer G2 の新オプションについてご紹介させていただきましたが、今後もアイビーシーは皆さまの更なる運用改善に繋がるソリューションを提供していきたいと考えております。
さまざまな課題に直面している運用管理者の皆さま、是非一度ご相談ください。

by コンサルティング部 橋本 和也

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