COLUMN

コラム

第14回:皆に役立つネットワーク監視へ

今回の「kanshi de mirai」は、企業内における性能監視・性能情報の活用についてお話いたします。

当社のSystem Answerはネットワークの可視化をコンセプトとした製品で、お客様のネットワーク環境の状況把握から運用までをサポートしております。
ネットワーク機器やサーバー以外にも、ネットワークプリンターや19インチラック、無停電電源装置(UPS)の監視にもお役立ていただいております。

例えばプリンター。ベンダーMIBの監視により、CPU使用率や累計出力枚数などの監視が可能です。
プリンターの使用状況に対し、現在お使いのプリンターのスペックがあっているのか、そうでないのか、ご判断いただく一つの材料になります。また、出力枚数については月に1度のメーカーや保守先からの報告により「こんなに使っていたのか」と認識する前に、リアルタイムに出力枚数を把握することが可能です。
また、SNMPトラップの受信により、用紙切れを知らせる、ということもできます。
19インチラックではラック内温度、UPSはバッテリー残時間などのMIB情報の収集が可能です。
(※お使いの機種により取得項目が異なりますので、詳細は弊社までお問い合わせください。)

さて、企業のIT化が進むにつれ、ネットワーク環境が複雑化している中で、さらに実務レベルでの仮想化やBCP対策におけるクラウド利用を検討する企業が急激に増えてきております。とはいえ、システム管理に十分なリソースが割けず、導入に踏み込めない、また運用・管理に苦労されている会社も多いのではないでしょうか。
その際、システム担当者が頼るべき先の一つは導入業者になります。
しかしながら、企業のシステムは複数のベンダー機器によって構成されている上に、複数の企業によって導入・構築がされているケースも少なくありません。ネットワークはA社、サーバーはB社、ネットワークプリンターはC社、等々。何かトラブルが発生した際に、まずは切り分けをした上で保守先に対応をお願いする、というように、環境がマルチベンダーになるだけではなく、いわゆる【マルチ保守先】になっている会社も多いのではないでしょうか。

かく言う私も以前は某ディストリビューターに勤めており、お客様に複数社の製品を導入する、といったこともございました。多いときには数十メーカーの製品を導入したこともございます。
そのようなお客様においてネットワークのトラブルに伴う問合せを受けた際には、導入した機器の稼働状況などを確認はするものの、どこが悪いのか、判断できかねるケースも多くありました。
「うちは悪くない」と判断すること自体、時間を要することもあります。
もちろんユーザー内で解決できれば問題ないのですが、原因究明に至るには時間を要し、問合せ先が複数にわたる場合にはさらに時間を要する場合もあります。

System Answerにより継続的な性能監視を行っていれば、どこで、どの機器が、どんな動きをしているのかを可視化することにより、トラブルの早期発見、原因究明につながることもさることながら、システムを構築している異なるベンダー間で収集した情報の共有も可能です。
さらには、System Answerの活用を構築・保守ベンダーが行うこともできます。
System Answerによる性能監視は、お客様(=エンドユーザー)だけではなく、お客様環境をサポートする構築・保守ベンダー様における障害判断、原因究明の材料としてもご利用いただけます。

【誰でも簡単に、あらゆる機器を、可視化する】

こちらはSystem Answerのコンセプトでございますが、【誰でも】につきましては、エンドユーザー内に限られたことではございません。
可視化によって、ネットワークの状況をきちんと把握するだけではなく、何かトラブルが発生した際にも各保守先へ分かりやすく状況を伝えられ、さらには各製品のメーカーへのスムーズなエスカレーションにより早期発見につなげることも期待できます。

ネットワークは悪くない、サーバー側の問題ではない、回線の問題ではないですか?という言葉に悩まされてはいませんか。ネットワーク可視化をスタートとし、現状把握、異常の把握をきちんと行うことで、トラブルの早期解決だけでなく、システムの運用を容易に行っていただくお手伝いをいたします。

止まらないネットワークの実現に向け、System Answerをお役立ていただければ幸いです。

次回のテーマは「kanshi de template」です。

by 営業統括部 第一営業部 廣井喜人

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