VMware/サーバー/ネットワーク監視ツール
COLUMN
2013.05.20

第21回:かゆいところに手が届くツール

近年、クラウドや仮想化は急速に進展しており、クラウドや仮想化を支える新しい技術も実用化の準備が整っています。以前のコラムでも何度か新しいテクノロジーについて取り上げておりますが、今回は、クラウドや仮想化を取り巻く技術の中でも、特にデータセンターファブリック、並びにネットワークの仮想化にクローズアップしてみたいと思います。

まずデータセンターファブリックでは、フラットなL2ネットワーク、いわゆるラージL2網を構築可能にするテクノロジーが多くリリースされています。これはリソースや運用コストを大幅に低減するためにマルチテナント化が進む中、冗長性や拡張性を持ったネットワークが必要になってきていることが原因と考えられます。

L2と聞くと、STPやRSTPなどのプロトコルを思いつく方も多いかと思いますが、最近では主にSPB(Shortest Path Bridging)やTRILL(Transparent Interconnect of Lots of Link)などが多くのネットワークベンダーに採用されています。

STP/RSTPでは基本ループを考慮し、マルチパスの環境下であってもブロッキングポートを構成することにより、帯域が有効的に活用されない等といった考慮点があげられます。それに対し、SPB/TRILLでは複数経路があってもSPB/TRILLを構成する機器が最短経路のマルチパスを自動的に構成し、かつループを避けつつ帯域を有効に活用することが可能な技術であり、制約も少ないことから実用化を考えておられる方も多いのではないでしょうか。

またネットワークの仮想化については、VXLAN(Virtual eXtensible LAN)/NVGRE(Network Virtualization using Generic Routing Encapsulation)/STT(Stateless Transport Tunneling)等のテクノロジーがあげられます。

仮想化部分もデータセンターファブリックと同様に、L2化のテクノロジーが多く標準化されつつあります。その理由としては、仮想化サーバを使用し、大規模なマルチテナント化が進んでいることが考えられます。L2というと、皆様もご存じの802.1q等のVLAN技術を使用して構築することが容易ですが、大規模なL2ネットワークを構築する場合、VLANでは使用可能なVLAN ID は12Bitのため、最大4,094とVLAN数に制約があり拡張が厳しいという問題があります。

そこでVXLANやNVGRE、STTといったテクノロジーが出てきました。厳密にはそれぞれのプロトコルで手法が異なりますが、基本的にはL3ネットワーク上に論理的なL2ネットワークを構成するトンネリングプロトコルとなります。VXLANを例にしますと、VNIと呼ばれる24BitのセグメントIDを使用することにより、VLANではサポートしきれない最大1670万以上のL2セグメントを構築できる計算になり、大規模なマルチテナントを構築する際に有用な機能となります。

このように、利便性と拡張性があり、かつ冗長性にも優れたそれぞれのテクノロジーではありますが、一方では比較的新しいテクノロジーのためナレッジが多くないので、実際に導入する際は綿密な構成の設計、検証を行う必要があります。事前に検証を行う際は、導入予定の機器で構成を組み、ネットワークテスターを使用することが多いかと思います。ただこの場合、機器そのもののパフォーマンスや動作仕様はわかりますが、本当に様々な機能を使用した時の動作状況を詳細に把握する場合、テスターとあわせて各機器のLogを見ながらの作業となるので、かなりの時間と労力が必要となります。

このような場合にもSystem Answerをご活用ください。

検証環境にSystem Answerを導入することで、ネットワーク機器のCPUやMemory等のリソース状況やレスポンスのみならず、Serverを含めた通信状況やエラーパケット、CPUやMemory等のリソースが有効活用されているかが、一元的かつ視覚的に、しかも1分間隔でわかります。

またSystem Answer G2であれば、仮想環境上のホストやゲストの使用状況も視覚的にわかります。

これにより、検証段階で包括的な機器の動作状況を把握することが可能となります。また万が一、機器のスペック不足やキャパシティ不足等があった場合も未然にわかり、機器の見直しをおこなうことも可能になります。

このように、System Answerは運用中における機器の性能監視は当然ですが、検証時にも使えるということをご認識いただければ幸いです。

様々な状況下で使用できるSystem Answerは、今後も新しいテクノロジーに対するMIBのサポート、及びテンプレートの拡充を行ってまいります。「かゆいところに手が届くツールだね」、そのように皆様に感じていただけるよう、努力する所存です。

by 西日本事業所 芦澤 博史

次回のテーマは「仮想サーバとストレージ」です。

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